2009.05.27 (Wed)
Netぼかりすα版・一ヶ月のテスト作品のまとめ(雑記)
「Netぼかりすα版」が発表されてちょうど一ヶ月なので、これまでのまとめとして、今までに公開されたテスト作品の中から「Netぼかりす」を使いこなしていると感じた作品を選んで貼っておきたい思います。
ここまでのテスト作品を見た限りでは、ぼかりすにかける元の歌の上手さが結果に大きく影響するようです。相性の良い作者が使うと、普通の調教では考えられない力強さや感情が歌声に宿るように感じられます。
これは、今までVOCALOIDの歌声の最大の欠点といわれていたもので、これが克服できるとすれば歌声合成ソフト「VOCALOID」はさらに一つ上のレベルに達する事ができるのではないでしょうか。
逆に相性の良くない作品では、音の揺れを過剰に増幅して変換してしまうのか、場合によっては元よりずっと音痴に聞こえたりします。どうやら、今の段階では使いこなせる人は限られているようです。
とはいえ、これはあくまでα版で、肝心の自動補正システムがついていない状態です。当然正規版には補正機能がつくと思われるので、今後は「誰でも使える」かどうかが解ってくるでしょう。
そのへんは、今後行われるであろうβテストに期待です。
【初音ミク研究】通常・ぼかりす・原曲比較音源「Survivor」
今のところ「netぼかりすα版」を最も使いこなしているのが、「杏あめ(匿名希望の東京都在住)」さんです。「伝説のボカロ殺し」の異名を持つほど本人の歌が上手いPなので、α版と特に相性が良かったようです。ぼかりすのシステムと職人の技術が掛け合わされて、今までの全てのぼかりす系動画の中でも、最も「ぼかりす」の良さが出ている作品だと思います。
この動画では、1:00~2:00が「ミクの通常の調教」、2:00~4:00が「netぼかりすα版使用」、4:00~6:00が「元になった本人の歌唱」で、3回同じ曲が繰り返されて比較がしやすいようになっています。
本人歌唱版はさすがの上手さですが、この歌唱力があって初めてここまで使いこなせるツールとなると、今の時点で使いこなせる人はかなり限られてしまいます。
【初音ミク】「Colorful×Colorful」【ぼかりす×匿名希望の東京都在住】
上と同じ、「杏あめ(匿名希望の東京都在住)」さんの作品です。
「Survivor」と比べるとゆっくりめで、ミクに合った曲調です。調整は30分程度しか行っていないそうですが、やはりイキイキした力強い歌声になっています。
ただし、コメントでも指摘されているように多少音の揺れが大きく、不安定にも聞こえます。
【Netぼかりすα版】スペース80,000帰路メーター【初音ミク】
ちえP・すももP・リョータイさんによる作品です。
「netぼかりすα版」で変換した歌唱にベタうちのミクの歌唱を重ねたそうで、「ぼかりす」は味付け程度に薄くかかっている感じです。従来のミクの歌声に近く、α版の癖をうまく消しています。
楽曲も素晴らしく、テストというより作品としての完成度を重視したようです。
【Netぼかりすα版】ガチのブルース「四時から夜まで」【初音ミク】
松尾Pによる「netぼかりすα版」を使った5つ目の作品です。
松尾PはITmediaで「netぼかりすα版」の使用法に関する記事を書いている他、テスターの中で最も多くのテスト動画を発表しています。最初はα版の癖に悩まされていたようですが、テストを重ねるうちに不自然な揺れを押さえる方法を編み出し、5つ目のこの作品では完全に使いこなしているようです。人間らしい歌声でありながら不自然な揺れは抑えられていて、非常に完成度が高いテスト動画になっていると思います。
後半では元になった本人の歌唱も入っていて比較できるようになっています。やはり歌は上手いです。
【Netぼかりすα版関連雑記】
04/27「VOCALOID自動神調教「ぼかりす」ついに実用化・Netぼかりす」
04/28「「Netぼかりす」α版の詳細と、テスト作品」
05/27「Netぼかりすα版・一ヶ月のテスト作品のまとめ」
【ぼかりす関連記事】
「人に近付くミクの歌声 ぼかりす騒動」
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ここまでのテスト作品を見た限りでは、ぼかりすにかける元の歌の上手さが結果に大きく影響するようです。相性の良い作者が使うと、普通の調教では考えられない力強さや感情が歌声に宿るように感じられます。
これは、今までVOCALOIDの歌声の最大の欠点といわれていたもので、これが克服できるとすれば歌声合成ソフト「VOCALOID」はさらに一つ上のレベルに達する事ができるのではないでしょうか。
逆に相性の良くない作品では、音の揺れを過剰に増幅して変換してしまうのか、場合によっては元よりずっと音痴に聞こえたりします。どうやら、今の段階では使いこなせる人は限られているようです。
とはいえ、これはあくまでα版で、肝心の自動補正システムがついていない状態です。当然正規版には補正機能がつくと思われるので、今後は「誰でも使える」かどうかが解ってくるでしょう。
そのへんは、今後行われるであろうβテストに期待です。
【初音ミク研究】通常・ぼかりす・原曲比較音源「Survivor」
今のところ「netぼかりすα版」を最も使いこなしているのが、「杏あめ(匿名希望の東京都在住)」さんです。「伝説のボカロ殺し」の異名を持つほど本人の歌が上手いPなので、α版と特に相性が良かったようです。ぼかりすのシステムと職人の技術が掛け合わされて、今までの全てのぼかりす系動画の中でも、最も「ぼかりす」の良さが出ている作品だと思います。
この動画では、1:00~2:00が「ミクの通常の調教」、2:00~4:00が「netぼかりすα版使用」、4:00~6:00が「元になった本人の歌唱」で、3回同じ曲が繰り返されて比較がしやすいようになっています。
本人歌唱版はさすがの上手さですが、この歌唱力があって初めてここまで使いこなせるツールとなると、今の時点で使いこなせる人はかなり限られてしまいます。
【初音ミク】「Colorful×Colorful」【ぼかりす×匿名希望の東京都在住】
上と同じ、「杏あめ(匿名希望の東京都在住)」さんの作品です。
「Survivor」と比べるとゆっくりめで、ミクに合った曲調です。調整は30分程度しか行っていないそうですが、やはりイキイキした力強い歌声になっています。
ただし、コメントでも指摘されているように多少音の揺れが大きく、不安定にも聞こえます。
【Netぼかりすα版】スペース80,000帰路メーター【初音ミク】
ちえP・すももP・リョータイさんによる作品です。
「netぼかりすα版」で変換した歌唱にベタうちのミクの歌唱を重ねたそうで、「ぼかりす」は味付け程度に薄くかかっている感じです。従来のミクの歌声に近く、α版の癖をうまく消しています。
楽曲も素晴らしく、テストというより作品としての完成度を重視したようです。
【Netぼかりすα版】ガチのブルース「四時から夜まで」【初音ミク】
松尾Pによる「netぼかりすα版」を使った5つ目の作品です。
松尾PはITmediaで「netぼかりすα版」の使用法に関する記事を書いている他、テスターの中で最も多くのテスト動画を発表しています。最初はα版の癖に悩まされていたようですが、テストを重ねるうちに不自然な揺れを押さえる方法を編み出し、5つ目のこの作品では完全に使いこなしているようです。人間らしい歌声でありながら不自然な揺れは抑えられていて、非常に完成度が高いテスト動画になっていると思います。
後半では元になった本人の歌唱も入っていて比較できるようになっています。やはり歌は上手いです。
【Netぼかりすα版関連雑記】
04/27「VOCALOID自動神調教「ぼかりす」ついに実用化・Netぼかりす」
04/28「「Netぼかりす」α版の詳細と、テスト作品」
05/27「Netぼかりすα版・一ヶ月のテスト作品のまとめ」
【ぼかりす関連記事】
「人に近付くミクの歌声 ぼかりす騒動」

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