2008.09.06 (Sat)

歌姫とアイドルの共演・Voc@loidM@ster

現在ニコニコ動画で最も作品数の多い三大創作ジャンル「VOCALOID」「東方」「アイドルマスター」の
通称「ニコニコ御三家」は、それそれが独自のランキングと文化を持ち、ファン層や得意とする技術も異なります。しかし、時にジャンルを超えたコラボレーション作品が作られる事もあり、そういった複数ジャンルの要素を持つ動画に付けられる専用のタグもあります。
VOCALOID×アイドルマスター → 「Voc@loidM@ster」
VOCALOID×東方 → 「東方VOCALOID」(「東方ミク」)
アイドルマスター×東方 → 「東方M@Ster」
の三種類です。(数が多い順)
その中で最も数が多い「Voc@loidM@ster」(ボーカロイドマスター、略称ボカマス)は、ニコニコ動画上でユーザーイベント(Voc@loidM@ster祭り)が開催されたり専用コミュニティが作られたりと、独自の活動も多い小ジャンルになっています。
元々「VOCALOID」と「アイドルマスター」は比較的交流の多いジャンルで、その発祥は初音ミク発売以前にまで遡ります。
→詳しくは「初音ミク最初の騒動と、最初のP」も参照
→ニコニコでのアイドルマスター(通称ニコマス)についてはニコニコ大百科「アイドルマスター」
→東方とのコラボについては「ミクが歌う幻想郷・東方VOCALOID」

ボーカロイドとアイドルマスターのコラボ動画で多く使われる組み合わせは、敢えて分類するなら
大まかに三種類あると思います。
一つは、VOCALOIDオリジナル曲にアイマスのPV(MAD)動画を付けるタイプ。これは、アイマス側の
舞台で行われるコラボで、現在のボカマス動画の主流となっています。下の「ピンクスパイダー」や「ブラック★ロックシューター」がこのタイプです。
二つ目は、アイマスの公式曲をボーカロイドでカバーするタイプ。ボーカロイドジャンルでよく行われる創作活動の一環として作られるコラボで、ボーカロイドブーム初期はこれが主流でした。「隣に・・・」
「Kosmos,Cosmos」がこのタイプです。
そして、ボーカロイドのキャラクターとアイマスのキャラクターを共演させるタイプ。共演させる方法は様々で、テキスト系動画で同じストーリーに登場させて会話をさせたり、MMDでボーカロイド系モデルとアイマス系モデルを一緒に踊らせたり、アイマスキャラの歌にボーカロイドの声を合わせてデュエットさせたりといったパターンがあります。「二人の蒼い鳥」「Voc@loidM@ster祭り2 OP」のタイプです。
もちろんこれらに当てはまらないタイプもあるし、複数が合わさった作品もあるので、あくまで大体です。特にMMDでのコラボ作品は数が増えているので、四つ目の新しいタイプと言ってもいいかもしれません。

他ジャンルとのコラボ作品の楽しみは、異なる技術の交流と、異なるファンの交流にあります。
それぞれ違う技術を持つ二つのジャンルが合わさる事でまったく新しい作品が生まれ、違うファン
文化を持つ視聴者同士の交流によって、新しい視点で作品を見ることができます。
ボカマスで特に張り切るPも両ジャンルにいて、今後も楽しみな分野です。




 【アイドルマスター】律子/ピンクスパイダー【ボーカロイド】
リン使いのトップP「トラボルタP」のニコニコデビュー作「ピンクスパイダー」に、アイマスMAD(動画や音声を編集・改変して作られた二次創作動画)をつけた作品です。
ピンクスパイダーの歌詞と、アイドルマスターのアイドルの一人「秋月律子」の物語をオーバーラップ
させて、自分に自信がなかった律子がトップスターへの階段を上っていくストーリーを、ニコマス特有のゲーム画面のMADで再現しています。原曲の良さを生かしていて、律子ファンからも「律子ファンの聖地」のタグがつけられるほど支持されている傑作PVです。トラボルタPも「お気に入りの動画」として自分のブログでこの動画を紹介しています。
このように、ボカロオリジナル曲にアイマスMADを合わせた作品は、現在のボカマスの主流になっていて、ほとんどはアイマスPがボカロ曲を素材として借りる形で作られます。
アイマスPにとっては得意分野なので多くの作品が作られていますが、どうしてもキャラクターと声に違和感が生じてしまうという欠点もあります。



 やよいロイドで ~ブラック★ロックシューター~+PV
ryoさんの大ヒット曲「ブラック★ロックシューター」を、ハロPが人力VOCALOIDの技術で「高槻やよい」の声で歌わせて、矢夜雨PがやよいのダンスPV動画をつけた作品です。
歌声にもダンスにも不自然さがまったくなく、ブラック★ロックシューターが最初からアイマス公式曲だったのかと思ってしまいそうなほど完成度の高いMADです。
動画を付けた「矢夜雨(やよう)P」はデビュー作がボカマス動画というアイマスPで、ボカマスの名作も多く作っている、祭りには欠かせない人となっています。
この動画で使われている技術「人力VOCALOID」とは、特定のキャラクターの歌や音声を集めて、
一音ずつ切り貼りして別の歌を歌っているように編集するという音声MADの一種で、非常に高度で
根気のいる作業です。力技なので音の繋がりなどはブツ切れになるのが普通ですが、VOCALOIDで神調教師と呼ばれた「ハロP」だけはその問題も克服し、どう聞いても本人が歌っているとしか思えないレベルの人力VOCALOID作品をいくつも作っています。
ボカロ曲にアイマスMADを合わせるタイプの動画ではどうしてもキャラクターと声の違いに違和感が
残ってしまいますが、人力VOCALOIDの技術を使うことでキャラと歌声を一致させて、一歩進んだ
コラボ作品にすることができます。ただし、人力VOCALOIDは個人の技術と大変な手間が必要なので、特に自然に歌わせているものとなると数はそれほど多くありません。
このタイプの名作は、「アイドルマスター 星井ミキの消失 -BLACK END-」「アイドルマスター ~星のカケラ feat.天海春香~+PV」などがあります。



 アイドルマスター『隣に・・・』”Piano Anthem” ver. feat.VOCALOID KAIKO
アイドルマスターのアイドルの一人「三浦あずさ」の持ち歌「隣に・・・」のピアノアレンジバージョンを、ちょいワルPがKAITO(KAIKO)&ボーカロイドオールスターでカバーした作品です。
LEONを使ったネタ動画の印象が強い「ちょいワルP」ですがボカマス好きでもあり、この作品ではネタは排除して神カバー職人としての実力を発揮しています。高音KAITO(KAIKO)の抑揚のきいた歌唱に、高音LEONやちょいワルP所有ボーカロイド達(総額20万円・奥さんには内緒で購入)の豪華コーラスが付き、数あるアイマスカバー動画の中でもトップクラスの名作になっていると思います。
特に、後半のコーラスを担当する女声LEONは迫力です。
ちなみに、ちょいワルPのボカマスでの普段の所業はこんなのとかこんな感じです。
この動画のようにアイマス公式曲をボーカロイドPがカバーするタイプのボカマス動画は、ボーカロイドブーム初期のカバー全盛の時期に多く作られ人気になりました。(「GO MY WAY!!」「隣に…」など) 
しかし、後にオリジナル曲が主流になったことでこのタイプの比率は減り、ボカロオリジナル曲にアイマスPVをつけるタイプが目立つようになっていきます。



 Kosmos,Cosmos をミクたちに歌い踊ってもらった【Voc@loidM@ster祭り2】
「萩原雪歩」の持ち歌「Kosmos,Cosmos」をミクでカバーして、MMDでPVをつけた作品です。
ボーカロイドとアイマス両方で作品を作っている「cocoonP」と、大ヒットした「LOVE&JOY」モーションを作ったMMDの神職人「わさびP」による合作で、ミクの歌に合わせてミク・リン・ネルの三人がオリジナルのモーションで踊っています。
分担したことでそれぞれの得意分野が活かされて、調教も振り付けも高いレベルの傑作です。
これもアイマス曲をボーカロイドでカバーした動画ですが、MMDを使うことでよりアイマス的な動画
演出になっています。
MMDを使ったボカマス動画は次第に増えていて、曲がボカロで動画はアイマスといった単純な役割分担ではなく、様々なパターンの共演が可能になってきています。アイマスモデルやアイマス風ミクモデルなども作られているので、今後はさらに種類が増えるのではないかと思います。



 【千早】二人の蒼い鳥【KAITO】
告白Pの得意とするADVゲーム風テキスト動画で、KAITOと如月千早の心の交流を描いた作品です。
アイドルとして扱われる事を拒み、歌にどこまでも真摯に向き合う千早と、かつて失敗作と呼ばれ、歌うためには仕事を選ばないKAITO。この二人の物語が、アイマスの名曲「蒼い鳥」にのせて語られます。ボーカロイドとアイドルマスター、両方のキャラクターを熟知していないと作れない名作ショートストーリーです。クライマックスシーンのデュエットもいい演出です。
作者の告白Pは文字読みボーカロイド作品「初音ミクの告白」シリーズが代表作ですが、Voc@loidM@ster祭りで発表した「二人の蒼い鳥」と「ハジメテノオト」によってボカマスでも有名になり、第二回Voc@loidM@ster祭りでは主催者としてイベントを盛り上げました。
この作品のように、ボーカロイドとアイドルマスター双方のキャラクターを、パラレル的な世界で共演させたりデュエットさせるタイプのボカマス動画は、作るのが大変なのか、MMDを除くとそれほど多くありません。
有名なのは、「ぼかます劇場【手抜き漫画】」「ちひゃーの「遠い音楽」をKAITOに聞かせたところ(ry【Voc@loidM@ster祭り2】」「【ボカマス】幻想ニ入ル【御三家】」などがあります。



 【アイドルマスター】Voc@loidM@ster祭り2 OP【VOCALOID】
2009年4月に行われた「Voc@loidM@ster祭り2」のオープニング動画です。
人力ボカロ:ハロP / MMD:ダサツマP / 音響:コーヒーさん / PV・特殊効果:もう、ダメP / 紙芝居パート:告白Pによる豪華なコラボで、短いイベント用動画ではありますが、これ自体が最高の
ボカマス作品でもあります。
ボカマスを繋ぐ二つの技術「MMD」と「人力VOCALOID」が両方とも効果的に使われていて、ミクと
やよいが自然にボカロ曲でデュエットを歌い、同じ画面に登場して掛け合いをしています。
ミクの大ヒットオリジナル曲に、ハロPの人力VOCALOID、MMDアイマス風モデルにアイマスPの動画技術、そして会話部分は告白Pの文字読みボーカロイド(NovelsM@ster)と、ボカマスの様々な要素を全て盛り込んだような動画です。
「Voc@loidM@ster祭り2」はイベント自体も盛況で、多くの名作ボカマス作品が生まれました。
→祭りの作品は、「Voc@loidM@ster祭り2」の作品ピックアップ



 アイドルマスター 伊織×オヤスミサラウンド
一番上の「ピンクスパイダー」と同じ、ボカロオリジナル曲にアイマスMADを合わせた、オーソドックスなタイプのボカマス動画です。
ミクの調教に定評のある「機材欲しいP」の曲と、「しちやんP」のアイマスならではの映像技術が合わさって、幻想的なダンスPVになっています。
同じコンビで「アイドルマスター×VOCALOID 雪歩×night curtain 【Voc@loidM@ster祭り2】」も作られていて、そちらも名作です。


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テーマ : 初音ミク ジャンル : 音楽

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