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2010.11.13 (Sat)

クリプトン伊藤社長が新構想「CGM型音楽出版」を提案(雑記)

12日のtwitterで、クリプトン・フューチャー・メディア伊藤博之社長による新しい構想の発表がありました。
そこで伊藤社長は、クリプトンがこれまで行ってきた取り組みのまとめと、残された課題であったカラオケ利用料が作者に還元されていない問題について説明し、その解決策として「CGM型音楽出版」という新しい形を提案しています。
これは視聴オンリーのボーカロイドファンには直接関係はありませんが、特にヒット曲を持つボーカロイド作者にとっては大きな意味を持つ提案だと思うので、コメントをまとめておきたいと思います。


『 itohh 伊藤博之(Hiroyuki Itoh)
初音ミク発売から3年余。CGM発の作品が「らしさ」を残したまま世間に拡がるように、微力ながら裏方役を担ってきました。3年かかって、「あるひとつの未来」は世の中に示せたんじゃないかと思ってます。

CGM型投稿サイト「ピアプロ」では、ネット上のクリエイターがコラボレーションするための「接点」を提供し、ピアプロに投稿されている作品を元に新たな作品を創作したり、作品に対する『ありがとう』が届けられる仕組みを提供しました。

同時に「キャラクター利用のガイドライン」を公開し、当社キャラクターを二次創作するにあたってのルールを明確にしました。これにより、当社に断りを入れずとも、クリエイターが初音ミク等を自由に二次創作できるように整備しました。http://bit.ly/17Io9n

現在では、「ピアプロ・キャラクタ―・ライセンス(PCL)」を公表し、当社キャラクターの二次創作についてより明確なライセンスを提供しています。 http://bit.ly/5BsZM4 http://bit.ly/14duwU

日本で起きた初音ミクムーブメントを海外でも紹介し拡げていくために、Facebookに公式コミュニティを開いて、海外に向けた広報も行っております。先月のNYアニメフェスでは、ミクコスの人数が日本のメジャーアニメ並みに多かったのを確認してます。

音楽の分野では、クリエイターが自分の楽曲を世界に向けて配信できるよう、CGM型音楽レーベル「KarenT」を立ち上げ、iTunesやAmazonほか主要な音楽配信サイトに楽曲を供給しております。いまではDL数の約半分が海外からです。

先日のAmazonMP3の日本版オープンに際しても、キャンペーン用の楽曲を作家さんのご協力のもとKarenTより供給させていただきました。多くのCGM発の楽曲がネット流通を通じて新しいファンに届いていくことと思います。当社は引き続きその裏方役を引き受けていきたいと思っております。

何かと話題の多いカラオケですが、当社はボカロ曲がカラオケ端末に入曲し始めた当初よりJoysoundさんにはクリエイターの対価が支払われないのはおかしいと言い続けて参りました。幾度も事態改善をお願いしてきました。

実は当初は・・クリエイターに対価が支払われるまで、楽曲の名称に「初音ミク」など当社キャラクター名を用いることを拒んで、抵抗してきました。

あと対価の支払いが無理ならば、Joysoundさんが運営している着メロや着うたサイトで楽曲を配信し、その売上を作家さんに還元できないかとも提案してみましたが(根本的な解決にはならないですが)、実現に至りませんでした。

それでやむを得ずと言いますか、カラオケ入曲を当社自らで着うた配信して、作家さんに還元することにしました(着うたをコンバートするコストは結構大変なんですが、根性で乗り切りました)。

そして発想をガラっと変えて、キャラクター名をJoysoundさんに積極的に使ってもらうことにしました。ボカロ曲のタイトルとカラオケ曲番もご提供いただき、当社モバイルサイトからカラオケ検索できる仕組みも提供し、カラオケ利用の促進に努めることにしました。

カラオケ利用が進めば着うた売上も増えて、作家さんにカラオケ入曲のメリットを感じてもらえるのでは、という作戦です。この辺りの経緯は、過去のブログ記事に書いておりますのでご覧ください。http://bit.ly/1a0K8m http://bit.ly/ubddk

実際、楽曲の権利者は各作家さんであり、その作家さんが無償利用の契約書をJoysoundさんと交わしている以上、対価について当社で主張することはできません。あくまでもお願いレベルです。

カラオケ使用の対価を得るために残る方法は・・・楽曲を著作権等管理団体に預けるという道になります。そして、機が熟したいま、そのための道を作家の皆さんに示すのが、この問題に対する当社の次の務めかと感じてます。

そこでいよいよ「CGM型音楽出版」というものを提案します。

【CGM型音楽出版】これはいわゆる音楽出版なので、著作権団体に楽曲を預けることができ、その場合の作家さんは全てのカラオケについてJASRACを介して分配が受けられます。

【CGM型音楽出版】現在の典型的な音楽出版社に比べて、業務にプラスアルファ&マイナスアルファがあります。要するに管理する範囲を、「それが必要な範囲」に留めておき(マイナスアルファ)、できるだけ作家さんの裁量が残るような設計です。

【CGM型音楽出版】このアイディアは随分前からありました(それこそミク開発以前から)。プロになるからと行って北海道から東京に出ていく若者が、10年後に夢やぶれて地元に戻ってきたときに、自分の作品の権利の多くが東京、というケースを繰り返し見てきました。

【CGM型音楽出版】30を過ぎて田舎に戻ってきたところで、大した仕事もないですし、なんともやるせない気分です。だからひと一倍、権利をにぎり過ぎることへの抵抗感があります。。。

【CGM型音楽出版】先日KarenTやミクモバで配信している作家さんを対象にアンケートを実施しました。http://bit.ly/aL0kfb こちらの8番目の問いに注目してください。

【CGM型音楽出版】「商用利用に限り著作権の管理を第三者に預けて著作権使用料が得られるようにし、それ以外は自分の好きなように使いたい」と半分の方が回答されました。考えてみればごく自然で当然の回答です。

【CGM型音楽出版】たぶん多くの他業種では実現できている当たり前の要望でしょうね。音楽業界ではなかなか実現できていないと思いますが、100%の実現は無理でも、いまの制度の上でもそれに近いことは実現できますし、それをやるということです。

【CGM型音楽出版】こちらの仕組みは、既存の作家さんに管理団体への信託を強いるものではございません。あくまでも、ひとつの選択肢として、CGM発の作品の出口のひとつとして当社が取り組んできた一環とお考えください。

JASRACに信託するとどんなことができて、どんなことができなくなるか、などは、togetterなどでも幾つかまとめられておりますね。 http://bit.ly/cCYb1t

作家さんで、著作権等管理団体への手続き方法、支分権、音楽出版社についてなど、何か分からない点がございましたら、こちらにツイートいただくか、当社ピアプロ担当者までメールでお知らせくだされば対応させていただきます(piapro@crypton.co.jp)。』

(以上、2010年11月12日・伊藤社長のtwitterアカウント「itohh」での発言より)


この後もtwitter上で質疑応答が行われ、様々な議論が交わされています。それらはこちらでまとめられているので、興味がある人はぜひ読んでみてください。
ちょっと解りにくいですが簡単にまとめると、JASRACなど著作権等管理団体の利用を完全に避けるのではなく、二次創作やCGM的な発展を阻害しない形でのJASRACへの部分委託を行ってくれる音楽出版を始めるという話でしょうか。
クリプトン伊藤社長は、ネット上で無数のユーザーによって作られる音楽のCGM(インターネットなどで消費者が作り上げていくメディア)的な発展を支援する取り組みを一貫して続けていて、その方針はVOCALOIDやCGMという言葉が生まれる以前、1999年のインタビューでもすでに語られています。今回の取り組みもその一環として行われるもので、ボーカロイドジャンルの作者に大きく関わる内容ではありますが「今回の提案は決してボカロ界のためだけにやってるんじゃないからね」とも発言しています。現在の音楽業界全体にも関わる話という事でしょう。
この提案が具体的にどんな形になるのかはまだわかりませんが、カラオケの利用料問題が解決し、ピアプロやKarenTのようにボーカロイドジャンルの創作をさらに発展させるきっかけになってくれるといいですね。


【関連リンク】
ピアプロ
KarenT
Joysound
ミクモバ
JASRAC


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テーマ : ボーカロイド ジャンル : 音楽

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