2010.05.08 (Sat)
クリプトン・ボーカロイドの売上げデータについて色々メモ(雑記)
クリプトンのVOCALOID公式Twitterでは、担当するwatさん(クリプトン社VOCALOID開発責任者
・佐々木渉氏)によって、新ボーカロイドの開発状況を中心に時々喋りすぎではないかと心配になるほどの様々な情報が発信されています。
その公式Twitterで7日、クリプトンボーカロイドの現在の販売数について興味深い話があったので、過去の投稿や2009年11月の講習会で公開された数字と合わせてメモしておきたいと思います。
各数字の発表時期に数ヶ月の差があり、発表でも「約~本」が多いので正確な数字ではありませんが、目安にはなるかもしれません。まあ、大体という事で。
まず、「初音ミク」の販売数ですが、5月7日の時点で出荷本数56595本になったそうです。年間1000本でヒットと言われる音楽制作ソフトとしては圧倒的な数で、各種売上げランキングを見ると現在もまだボーカロイドで最も売れている事がわかります。半年前に行われた技術講習会「音声・歌唱合成の現状と将来」では5.2万本と発表されていたので、6ヶ月で約4500本のペースで今も売れ続けているようです。講習会の時点で「ミクは年間8000本売れている」という話だったので、去年と比べて販売ペースはあまり変わっていないようですね。
発売されたばかりの「初音ミクAppend」は、7日の発表で「Appendは一先ず、もうすぐKAITOを抜かすかな?くらい。」とされています。KAITOの出荷数は今年3月の時点で6026本なので、ミクAppendは今大体6000本ぐらいは売れているという事になります。Appendの初回出荷数はルカの総出荷数の約半分(7000~8000本ぐらい?)ということなので、かなり順調のようですね。
次に「KAITO」と「MEIKO」のVOCALOID1ペアですが、一番新しい発表は今年3月8日のTwitterで、累計出荷数がKAITO・6026本、MEIKO・約4200本ということです。特にKAITOの売上げは特殊で、出荷数6000本の内ニコニコ市場を通しての販売数が約2000本と非常に大きい割合になっています。(MEIKOは4200本中ニコニコ市場で約300本) 初音ミク発売以前と比べて出荷数が10倍以上になったという話もあり、ニコニコ動画と初音ミクブームの影響が特に大きいようです。
「鏡音リン・レン」は、昨年11月の技術講習会で約25000本と発表されています。ただし、これは半年前に発表された数字なので、現在はこれより増えていると思われます。さらに「鏡音リン・レンACT2」に関しても3月のTwitterで発表されていて、約8000本(アップデート除く)ということです。講習会での25000本は、おそらくこのACT2も含めた数字だと思います。
「巡音ルカ」については、やはり講習会で約13000本である事が発表されています。これも半年前の数字なので今はもっと増えているでしょう。数字を見るとCVシリーズは出すたびに丁度半分ずつになっていく感じですが、watさんもこの傾向は何とかしたいと考えているようです。
現在の各ボーカロイドの販売ペースについては具体的な数字は出されていませんが、7日のTwitterでの内容や売上げランキングなどを元に多い順に並べると、初音ミク(6ヶ月で約4500本)、巡音ルカ(リンレンの1.3倍)、鏡音リン・レン(KAITOの2倍)、KAITO(MEIKOの4倍)、MEIKO、という順番になるようです。
発表された売上げに関する数字を色々とメモしてみましたが、これを見る限りでは販売本数と作者数が比例するかというとそうでもなく、人気度ともまた違うようなので、あくまで売上げに限った参考メモという事で。
watさんのコメントにもありましたが、次第にニコニコ市場やAmazonで購入する割合が減っているようなので、ブーム開始から2年半の間にVOCALOIDの売れ方にも大きな変化があったようです。直販にこだわる熱心なユーザーの増加やニコニコ以外での知名度アップなど理由は色々考えられますが、まあ詳しい数字があるわけではないので正確なところはよく解りません。
今後は、新しいコンセプトで作られる新ボーカロイド「project if...」シリーズや、CV男声ボーカロイド、リンレン・ルカの「Append」などが発売される予定で、それによってまたこの数字も伸びていくでしょう。なぜかいつまでも売れ続けるミクの売上げがどこまで行くのかも気になります。
通常こういうデータはあまり出ないものですが、色々興味深いので、またいつかwatさんが雑談のネタとしてでも発表してくれるのを期待したいですね。
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・佐々木渉氏)によって、新ボーカロイドの開発状況を中心に時々喋りすぎではないかと心配になるほどの様々な情報が発信されています。
その公式Twitterで7日、クリプトンボーカロイドの現在の販売数について興味深い話があったので、過去の投稿や2009年11月の講習会で公開された数字と合わせてメモしておきたいと思います。
各数字の発表時期に数ヶ月の差があり、発表でも「約~本」が多いので正確な数字ではありませんが、目安にはなるかもしれません。まあ、大体という事で。
まず、「初音ミク」の販売数ですが、5月7日の時点で出荷本数56595本になったそうです。年間1000本でヒットと言われる音楽制作ソフトとしては圧倒的な数で、各種売上げランキングを見ると現在もまだボーカロイドで最も売れている事がわかります。半年前に行われた技術講習会「音声・歌唱合成の現状と将来」では5.2万本と発表されていたので、6ヶ月で約4500本のペースで今も売れ続けているようです。講習会の時点で「ミクは年間8000本売れている」という話だったので、去年と比べて販売ペースはあまり変わっていないようですね。
発売されたばかりの「初音ミクAppend」は、7日の発表で「Appendは一先ず、もうすぐKAITOを抜かすかな?くらい。」とされています。KAITOの出荷数は今年3月の時点で6026本なので、ミクAppendは今大体6000本ぐらいは売れているという事になります。Appendの初回出荷数はルカの総出荷数の約半分(7000~8000本ぐらい?)ということなので、かなり順調のようですね。
次に「KAITO」と「MEIKO」のVOCALOID1ペアですが、一番新しい発表は今年3月8日のTwitterで、累計出荷数がKAITO・6026本、MEIKO・約4200本ということです。特にKAITOの売上げは特殊で、出荷数6000本の内ニコニコ市場を通しての販売数が約2000本と非常に大きい割合になっています。(MEIKOは4200本中ニコニコ市場で約300本) 初音ミク発売以前と比べて出荷数が10倍以上になったという話もあり、ニコニコ動画と初音ミクブームの影響が特に大きいようです。
「鏡音リン・レン」は、昨年11月の技術講習会で約25000本と発表されています。ただし、これは半年前に発表された数字なので、現在はこれより増えていると思われます。さらに「鏡音リン・レンACT2」に関しても3月のTwitterで発表されていて、約8000本(アップデート除く)ということです。講習会での25000本は、おそらくこのACT2も含めた数字だと思います。
「巡音ルカ」については、やはり講習会で約13000本である事が発表されています。これも半年前の数字なので今はもっと増えているでしょう。数字を見るとCVシリーズは出すたびに丁度半分ずつになっていく感じですが、watさんもこの傾向は何とかしたいと考えているようです。
現在の各ボーカロイドの販売ペースについては具体的な数字は出されていませんが、7日のTwitterでの内容や売上げランキングなどを元に多い順に並べると、初音ミク(6ヶ月で約4500本)、巡音ルカ(リンレンの1.3倍)、鏡音リン・レン(KAITOの2倍)、KAITO(MEIKOの4倍)、MEIKO、という順番になるようです。
発表された売上げに関する数字を色々とメモしてみましたが、これを見る限りでは販売本数と作者数が比例するかというとそうでもなく、人気度ともまた違うようなので、あくまで売上げに限った参考メモという事で。
watさんのコメントにもありましたが、次第にニコニコ市場やAmazonで購入する割合が減っているようなので、ブーム開始から2年半の間にVOCALOIDの売れ方にも大きな変化があったようです。直販にこだわる熱心なユーザーの増加やニコニコ以外での知名度アップなど理由は色々考えられますが、まあ詳しい数字があるわけではないので正確なところはよく解りません。
今後は、新しいコンセプトで作られる新ボーカロイド「project if...」シリーズや、CV男声ボーカロイド、リンレン・ルカの「Append」などが発売される予定で、それによってまたこの数字も伸びていくでしょう。なぜかいつまでも売れ続けるミクの売上げがどこまで行くのかも気になります。
通常こういうデータはあまり出ないものですが、色々興味深いので、またいつかwatさんが雑談のネタとしてでも発表してくれるのを期待したいですね。

s.i |
2010.05.09(日) 12:27 | URL |
【コメント編集】
他社ボーカロイドの売れ行きも興味はありますが、確かに難しそうですね。普通はあまり公表されないものだし。
ルカについては、総計よりも現在の売れ行きでミクに次ぐ二番手にいる事や、リンレンとそれほど大きな差がないということが個人的には興味ポイントでした。
ルカについては、総計よりも現在の売れ行きでミクに次ぐ二番手にいる事や、リンレンとそれほど大きな差がないということが個人的には興味ポイントでした。
sekise |
2010.05.09(日) 21:04 | URL |
【コメント編集】
備忘録
アメリカでも活躍「初音ミク」とは?|FCI 動画 ビデオライブラリ - Fujisankei -
http://www.fujisankei.com/video_library/event/hatsunemiku.html
>音声合成ソフトでは異例の7万本の売り上げを記録
>2011年7月18日
ttp://photozou.jp/photo/show/817592/126171351
ttp://yfrog.com/hs7vdxdj
3月16日の読売新聞朝刊
>7万本を売り上げた
アメリカでも活躍「初音ミク」とは?|FCI 動画 ビデオライブラリ - Fujisankei -
http://www.fujisankei.com/video_library/event/hatsunemiku.html
>音声合成ソフトでは異例の7万本の売り上げを記録
>2011年7月18日
ttp://photozou.jp/photo/show/817592/126171351
ttp://yfrog.com/hs7vdxdj
3月16日の読売新聞朝刊
>7万本を売り上げた
|
2012.03.27(火) 20:30 | URL |
【コメント編集】
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2013.09.29(日) 16:08 | URL |
【コメント編集】
http://www.asahi.com/tech_science/update/1101/HOK201311010006.html
「千本売れればヒット」といわれる音楽制作ソフト業界で、「初音ミク」の売り上げは10万本を超える。
初音ミクV3は発売後約2週間で年間ボカロ販売数の半分にあたる1万本達成(出荷ベース)│初音ミクちゃんねる
http://www.mikumiku2ch.jp/archives/34190074.html
「千本売れればヒット」といわれる音楽制作ソフト業界で、「初音ミク」の売り上げは10万本を超える。
初音ミクV3は発売後約2週間で年間ボカロ販売数の半分にあたる1万本達成(出荷ベース)│初音ミクちゃんねる
http://www.mikumiku2ch.jp/archives/34190074.html
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2013.11.02(土) 11:22 | URL |
【コメント編集】
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デビューから3年、初音ミク、高まるキャラ人気と広がるVOCALOID 記事での販売本数シェアが全体を100とした比率になっていて見辛いので初音ミクを100とした比にしてみました。 「BCNランキング」月次 2007年8月~2010年7月対初音比製品名メーカー発売日100.0初音ミクCrypton2
2010/11/01(月) 09:31:38 | つちのこ、のこのこ。(はてな番外地)
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特にルカは某スレでも本数が謎で
予想だけされていたので良い情報です。
発売後数カ月で一万という予想でしたが
だいたいあっていたのではないかと思いました。
ミクは頻繁に数字がでますし、リン・レンは2万越えの
情報がありましたが、ルカはほとんど情報がありませんでした。
やっぱり数字というのは売れたときだけ出てくるものなのですね。
もちろんルカの数字だって本当はとてもすごいものだと
思いますけどね。
他社で数字が公表される事は難しそうですね。
ガクポはBCNランキングで一ヶ月だけトップを
取ったというのだけニュースになってましたね。
数字は謎のままですが