2008.07.06 (Sun)
MMD・ミクミクダンスPV
MikuMikuDance(MMD)は、ミクを踊らせるために「樋口M」によって作られてフリーで公開されている
3DPV製作ソフトです。
最初は、いくつかのステージの中から一つを選んで付属モデルのミクを踊らせるソフトでしたが、樋口Mの意欲的な改良とユーザーによる3Dモデルや背景、アイテムの製作・共有により、汎用3Dアニメ製作ソフトに進化しています。
また、定期的に開催されているMMDの動画投稿イベント「MMD杯」はボーカロイド系では最大規模のユーザーイベントとなっていて、そこで発表される新モデルやツール、毎回クオリティの上がっていく参加作品の数々が、MMDの知名度アップと発展に大きく影響しているようです。
MMDの特徴は、なんといっても使いやすい事です。とにかく軽量で操作も簡略化されているので、高いマシンスペックや3Dの経験がなくてもすぐに始められます。
その手軽さによって使い手も多くなり、本来ハードルが高い3DPVとしては圧倒的な数の作品が日々投稿されています。
使用される3Dモデルも容量削減のために簡略化された形ですが、表情が豊かで漫画的な表現に
向いています。ダイナミックなアクションが作りやすい事も特徴です。
ユーザーが自由に3Dモデルやアイテムを作って追加できるため、最近ではボーカロイドに限らず様々なジャンルの人気キャラクターが作られ、手軽な総合3Dアニメ制作ソフトとして使われるようになっています。製作者による改良や新機能の追加も随時行われており、今後もさらに大きなジャンルになっていく可能性を持った傑作ソフトです。
MMDの使い方やダウンロードはこちらから
【第4回MMD杯本選】Chaining Intention【PV】
MMDの用途としては正統派といえるボーカロイドオリジナル曲のダンスPVで、曲はTreow(逆衝動P)の「Chaining_Intention」を使用しています。ミクのダンスだけでなく、様々なエフェクトや音に合わせて液体が弾ける描写、原曲で使用されている黒と青のシルエットのイメージを取り込んだ演出など、PVとして圧倒的にクオリティの高い映像で人気を集め、第4回MMD杯の優勝作品となっています。
MMD以外の映像ソフトも組み合わせて作られているのが特徴で、そのためMMDだけでは作れない高度な表現も使われているようです。MMDをあくまで3D映像ツールの一つとして使用して、映像としてのクオリティを高めたハイブリッド作品です。
【第3回MMD杯本選】 夢の中へ 【MonaMonaDance】
今ではあまり使われることのなくなった2chのAAキャラクター・八頭身モナーをメインにした3Dアニメで、往年の名AAをMMDで再現しています。アスキーアートを立体化したキャラクター達がダイナミックに動きまわって有名AAのポーズを次々と見せていくというアニメで、なかなかキモイです。
MMDはボーカロイド以外のモデルも多く作られていて、この作品のようにボーカロイドともダンスともほぼ関係ない汎用3Dアニメ制作ソフトとしても使われるようになってきました。もちろん市販の高価な3Dソフトと比べるとできないこともあるのですが、この自由さと敷居の低さが最大の長所となり、他にはない個性的な作品を多く作り出す事になっているようです。
この作品は第3回MMD杯で多くの視聴者からの人気を集め、MMD杯受賞作品となりました。
【増量版】やよい・雪歩・ののワさん・ボカロ達がおどるLOVE&JOY
MMDでよく使われる傑作モーション「LOVE&JOY」を、様々なジャンルの29人ものキャラが一度に踊る賑やかなダンスPVです。
ボーカロイドだけでなくアイドルマスター、東方、ドナルド、ドアラ、ファイアボールなどのニコニコ動画で人気のキャラが登場していて、まさにニコニコオールスターといった感じです。今でもMMDのユーザーモデルは作られ続けているので、ボーカロイドを動かすだけではない、ニコニコ動画ユーザー全体に愛されるソフトに進化していくのかもしれません。
このダンスモーションはMMD職人「わさびP」によって作られたもので、データがフリーで公開されて多くのMMD動画で使用されています。モーションだけでなく職人達が作った様々な素材が公開・共有されるのがMMDジャンルの特徴の一つで、それによってMMDの敷居はより低くなり、職人の裾野も広がっているようです。
【第2回MMD杯本選】ゲキド・オブ・ハツネ
人気MMD職人「ポンポコP」によって作られた、アクション性の高いショートストーリー動画です。パンツを巡る追いかけっこ超バトルというシュールなストーリーはネタ要素が強いですが、「3Dモデルを比較的簡単に動かせる」というMMDの特性を生かして全編に渡って動きまくるアクションの迫力が大人気になり、第2回MMD杯で見事優勝作品となりました。この後、この作品に影響を受けたと思われる超展開バトルものが多く作られ、MMDで一ジャンルとして定着していくことになります。
また、この作品のために作られた背景の町の3Dモデルはデータがフリーで公開されていて、MMDボーカロイド達のホームタウンとして多くのMMD動画で使用されています。動画タイトルから取って「ゲキド街」と呼ばれるこの町には、家や道路、ビル、学校など様々な日常の風景が入っていて、後に様々な作者によって新しい施設や景色が追加されるなど発展を続けています。MMDに「日常の風景」という新しい要素をもたらしたこのゲキド街によって、ボーカロイド達による日常ドラマ作品が多く作られるようになりました。
後のMMDジャンルに大きな影響を与えた名作動画です。
【第4回MMD杯本選】にんぎょひめ【巡音ルカ】
「人魚姫」の童話をモチーフに作られたパロディ物語動画です。
MMDボーカロイドモデルとMMDお絵描きツール(MMD Paint Tool)による「フキダシ」を作ったストーリーもので、コミカルなショートストーリーが非常にテンポ良くサクサクと展開します。それでいて細かい表情や仕草なども作りこまれていて、世界観に思わず引き込まれるような名作ストーリー作品です。
このようなストーリー仕立てのMMD作品は「ゲキド・オブ・ハツネ」と「ゲキド街モデル」の登場によって広まったと言われ、「MMDドラマ」と呼ばれてダンスやPVと共にMMDの人気ジャンルの一つになっています。MMDドラマの表現方法としては、MMDだけで作れるパントマイムのような無声劇が多いですが、他にも字幕が付いたものや、ボーカロイドであることを生かしたトークロイド作品、この動画のようなフキダシを使った作品などがあります。中には、「シャベルP」のように自ら何役もこなしてアフレコするMMD職人もいます。
MMD作品のジャンルの中でも、特にMMD独自の進化を感じられるジャンルです。
【第4回MMD杯本選】papermoon
gomezP&keiによるミクオリジナル曲「Labyrinth」を元にしたPVです。
「MMDお絵描きツール(MMD Paint Tool)」を使った作品で、「アルカ」さんによる絵本タッチの手書きイラストを、「koishi(wsP)」さんがMMDで立体的に動かして作られています。「3Dアニメ制作ツール」であるMMDで作られた「手書きイラストPV」という新しいMMDの使い方をした作品で、「まるで飛び出す絵本のようだ」とコメントされているように、淡いイラストとも合った非常に味のある作品になっています。作者「koishi」さんによればこのタイプの映像を作るのにもMMDは向いていて、Flashなど他のツールを使うよりも手軽に作れるそうです。
PVとして素晴らしいだけでなく、MMDの新しい表現の可能性を示した動画といえるかもしれません。
【第2回MMD杯本選】オリジナル曲「Let's Dance Now !」【初音ミク】
MMDで作られた、PV付きオリジナル曲です。特定の曲のPVではなく、「MikuMikuDance」自体の非公式プロモーションソングとして作られました。
バンド演奏するボーカロイド達の背景はMMDの操作画面がそのまま使用されていて、歌もMMDと職人への応援歌になっています。
歌詞にあるようにMMDは無限大の可能性を持ち、多くの人の夢を叶えてくれるソフトに成長してきました。これからもどんな作品が生まれてくるか楽しみです。
この作品は、後に正式にMMD杯の公式テーマソングになっています。
2010/3/30更新
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3DPV製作ソフトです。
最初は、いくつかのステージの中から一つを選んで付属モデルのミクを踊らせるソフトでしたが、樋口Mの意欲的な改良とユーザーによる3Dモデルや背景、アイテムの製作・共有により、汎用3Dアニメ製作ソフトに進化しています。
また、定期的に開催されているMMDの動画投稿イベント「MMD杯」はボーカロイド系では最大規模のユーザーイベントとなっていて、そこで発表される新モデルやツール、毎回クオリティの上がっていく参加作品の数々が、MMDの知名度アップと発展に大きく影響しているようです。
MMDの特徴は、なんといっても使いやすい事です。とにかく軽量で操作も簡略化されているので、高いマシンスペックや3Dの経験がなくてもすぐに始められます。
その手軽さによって使い手も多くなり、本来ハードルが高い3DPVとしては圧倒的な数の作品が日々投稿されています。
使用される3Dモデルも容量削減のために簡略化された形ですが、表情が豊かで漫画的な表現に
向いています。ダイナミックなアクションが作りやすい事も特徴です。
ユーザーが自由に3Dモデルやアイテムを作って追加できるため、最近ではボーカロイドに限らず様々なジャンルの人気キャラクターが作られ、手軽な総合3Dアニメ制作ソフトとして使われるようになっています。製作者による改良や新機能の追加も随時行われており、今後もさらに大きなジャンルになっていく可能性を持った傑作ソフトです。
MMDの使い方やダウンロードはこちらから
【第4回MMD杯本選】Chaining Intention【PV】
MMDの用途としては正統派といえるボーカロイドオリジナル曲のダンスPVで、曲はTreow(逆衝動P)の「Chaining_Intention」を使用しています。ミクのダンスだけでなく、様々なエフェクトや音に合わせて液体が弾ける描写、原曲で使用されている黒と青のシルエットのイメージを取り込んだ演出など、PVとして圧倒的にクオリティの高い映像で人気を集め、第4回MMD杯の優勝作品となっています。
MMD以外の映像ソフトも組み合わせて作られているのが特徴で、そのためMMDだけでは作れない高度な表現も使われているようです。MMDをあくまで3D映像ツールの一つとして使用して、映像としてのクオリティを高めたハイブリッド作品です。
【第3回MMD杯本選】 夢の中へ 【MonaMonaDance】
今ではあまり使われることのなくなった2chのAAキャラクター・八頭身モナーをメインにした3Dアニメで、往年の名AAをMMDで再現しています。アスキーアートを立体化したキャラクター達がダイナミックに動きまわって有名AAのポーズを次々と見せていくというアニメで、なかなかキモイです。
MMDはボーカロイド以外のモデルも多く作られていて、この作品のようにボーカロイドともダンスともほぼ関係ない汎用3Dアニメ制作ソフトとしても使われるようになってきました。もちろん市販の高価な3Dソフトと比べるとできないこともあるのですが、この自由さと敷居の低さが最大の長所となり、他にはない個性的な作品を多く作り出す事になっているようです。
この作品は第3回MMD杯で多くの視聴者からの人気を集め、MMD杯受賞作品となりました。
【増量版】やよい・雪歩・ののワさん・ボカロ達がおどるLOVE&JOY
MMDでよく使われる傑作モーション「LOVE&JOY」を、様々なジャンルの29人ものキャラが一度に踊る賑やかなダンスPVです。
ボーカロイドだけでなくアイドルマスター、東方、ドナルド、ドアラ、ファイアボールなどのニコニコ動画で人気のキャラが登場していて、まさにニコニコオールスターといった感じです。今でもMMDのユーザーモデルは作られ続けているので、ボーカロイドを動かすだけではない、ニコニコ動画ユーザー全体に愛されるソフトに進化していくのかもしれません。
このダンスモーションはMMD職人「わさびP」によって作られたもので、データがフリーで公開されて多くのMMD動画で使用されています。モーションだけでなく職人達が作った様々な素材が公開・共有されるのがMMDジャンルの特徴の一つで、それによってMMDの敷居はより低くなり、職人の裾野も広がっているようです。
【第2回MMD杯本選】ゲキド・オブ・ハツネ
人気MMD職人「ポンポコP」によって作られた、アクション性の高いショートストーリー動画です。パンツを巡る追いかけっこ超バトルというシュールなストーリーはネタ要素が強いですが、「3Dモデルを比較的簡単に動かせる」というMMDの特性を生かして全編に渡って動きまくるアクションの迫力が大人気になり、第2回MMD杯で見事優勝作品となりました。この後、この作品に影響を受けたと思われる超展開バトルものが多く作られ、MMDで一ジャンルとして定着していくことになります。
また、この作品のために作られた背景の町の3Dモデルはデータがフリーで公開されていて、MMDボーカロイド達のホームタウンとして多くのMMD動画で使用されています。動画タイトルから取って「ゲキド街」と呼ばれるこの町には、家や道路、ビル、学校など様々な日常の風景が入っていて、後に様々な作者によって新しい施設や景色が追加されるなど発展を続けています。MMDに「日常の風景」という新しい要素をもたらしたこのゲキド街によって、ボーカロイド達による日常ドラマ作品が多く作られるようになりました。
後のMMDジャンルに大きな影響を与えた名作動画です。
【第4回MMD杯本選】にんぎょひめ【巡音ルカ】
「人魚姫」の童話をモチーフに作られたパロディ物語動画です。
MMDボーカロイドモデルとMMDお絵描きツール(MMD Paint Tool)による「フキダシ」を作ったストーリーもので、コミカルなショートストーリーが非常にテンポ良くサクサクと展開します。それでいて細かい表情や仕草なども作りこまれていて、世界観に思わず引き込まれるような名作ストーリー作品です。
このようなストーリー仕立てのMMD作品は「ゲキド・オブ・ハツネ」と「ゲキド街モデル」の登場によって広まったと言われ、「MMDドラマ」と呼ばれてダンスやPVと共にMMDの人気ジャンルの一つになっています。MMDドラマの表現方法としては、MMDだけで作れるパントマイムのような無声劇が多いですが、他にも字幕が付いたものや、ボーカロイドであることを生かしたトークロイド作品、この動画のようなフキダシを使った作品などがあります。中には、「シャベルP」のように自ら何役もこなしてアフレコするMMD職人もいます。
MMD作品のジャンルの中でも、特にMMD独自の進化を感じられるジャンルです。
【第4回MMD杯本選】papermoon
gomezP&keiによるミクオリジナル曲「Labyrinth」を元にしたPVです。
「MMDお絵描きツール(MMD Paint Tool)」を使った作品で、「アルカ」さんによる絵本タッチの手書きイラストを、「koishi(wsP)」さんがMMDで立体的に動かして作られています。「3Dアニメ制作ツール」であるMMDで作られた「手書きイラストPV」という新しいMMDの使い方をした作品で、「まるで飛び出す絵本のようだ」とコメントされているように、淡いイラストとも合った非常に味のある作品になっています。作者「koishi」さんによればこのタイプの映像を作るのにもMMDは向いていて、Flashなど他のツールを使うよりも手軽に作れるそうです。
PVとして素晴らしいだけでなく、MMDの新しい表現の可能性を示した動画といえるかもしれません。
【第2回MMD杯本選】オリジナル曲「Let's Dance Now !」【初音ミク】
MMDで作られた、PV付きオリジナル曲です。特定の曲のPVではなく、「MikuMikuDance」自体の非公式プロモーションソングとして作られました。
バンド演奏するボーカロイド達の背景はMMDの操作画面がそのまま使用されていて、歌もMMDと職人への応援歌になっています。
歌詞にあるようにMMDは無限大の可能性を持ち、多くの人の夢を叶えてくれるソフトに成長してきました。これからもどんな作品が生まれてくるか楽しみです。
この作品は、後に正式にMMD杯の公式テーマソングになっています。
2010/3/30更新

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