2008.03.09 (Sun)
ミクの最後の妹・巡音ルカ
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独自のコンセプトでVOCALOIDブームを生み出したクリプトンの「CVシリーズ」は、当初より三種類が企画されて同時に開発されていました。
扱いやすく、バーチャルアイドルとして類のない人気を獲得した「CV01初音ミク」
一人の声優が演じる少女と少年二人分の音声ライブラリを持つ「CV02鏡音リン・レン」
そして、CVシリーズ最後のボーカロイドが、大容量バイリンガルボーカロイド「CV03巡音ルカ」(めぐりね)です。
その名前は、文化や言葉の壁を越えて、より広い世界で「音が巡り、歌が流れる」ことを願って付けられました。
服装は大人っぽいスリットの入ったロングスカートで、管楽器の音色の再現に定評のあった木目調のシンセサイザー「VL1」をモチーフにしています。どこか時代がかった服装は「過去」を表していると思われ、胸元の管楽器のオブジェの「∞」は「巡る音」の象徴です。
ボーカロイドとしての最大の特徴は、日本語データベースと英語データベースの二つを持つ事で、日本語でも英語でも歌う事ができます。英語ライブラリは日本語よりもはるかに組み合わせが複雑なため、ルカは3G以上の大容量になっています。
その歌は、今までのボーカロイドが苦手としていた低音を得意としていて、さらに音の高さによって声の表情が変わるという特徴もあります。様々な歌声を持ち、広い音域を歌いこなす事のできる、汎用性に優れたボーカロイドだと言えます。
欠点は、無調整だと日本語歌詞でも英語のような訛りが出てしまうことで、これを補正するにはある程度のコツが必要なようです。
キャラクターははっきりとは定まってはいませんが、クールで落ち着いた性格とされることが多いようです。また、女王様だったりタコだったりすることもあります。
【巡音ルカ】Just Be Friends【オリジナルPV】
2009年7月4日に投稿され、たったの2日でスピード殿堂入りしたルカの大ヒット曲です。
気持ちがすれ違ってしまった男女の切ない別れの歌で、幸せだった二人の過去を振り返りながらそれでも別れを決意する男性視点の曲になっています。
切ない歌詞や曲に加えて、「コンビニ手書きPV」で有名な「ゆのみP」による素晴らしいイラストのPVでも人気になりました。
「歌ってみた」でも非常に人気があり、合唱動画も多く作られています。
作者の「Dixie Flatline」(または「ジェミニの人」)さんは、エレクトロニカ、バラード、ヒップホップ、ゴスペル、R&Bなど、様々な曲調の作品を作り、多くのヒットを出しているPです。作詞にも定評があり、この「Just Be Friends」でも、もうどうしようもない別れの切なさが伝わってきます。このインタビューによると、大手プロダクションに所属して一線で活躍していた元プロだそうです。
【巡音ルカ】ダブルラリアット【オリジナル】
ルカオリジナル曲で最も再生されている、アゴアニキP作のルカオリジナル曲です。ルカで初のミリオン(100万再生)達成動画となりました。
調教はそこそこですが、一見ネタ曲に見えて色んな意味を持たせた奥の深い歌詞、動画に隠された一時停止ギミック(一時停止しても回り続け、場所によって色んなキャラが登場)など、仕掛けの多い動画になっています。
様々な解釈をしたPVや、有名ニコニコ動画歌手による「歌ってみた」などの派生作品が作られ、ついには再生数で「RIP=RELEASE」を抜いてルカ曲トップになるほどの大人気曲になりました。
作者のアゴアニキPは、この曲の他にも「よっこらせっくす」「サルでもわかる」などの、ネタなようでネタでない名曲を多く作っている異彩の人です。
magnet【初音ミク・巡音ルカオリジナル】
巡音ルカと初音ミクによるデュエット曲で、禁断の愛をテーマにした「流星P(みなと)」の大ヒット曲です。曲もミク・ルカの調教もクオリティが高く、わずか3日で殿堂入りを果たし、4ヵ月後にはミリオンも達成しました。
作者ブログでは、「なんかエロスな雰囲気の曲を作ってミクルカでデュエットさせたいなーと思って出来たのがこの曲です」と語られていて、想像力を刺激する微エロな歌詞も人気です。
この曲は貴重なデュエット曲として「歌ってみた」や「VOCALOID→VOCALOIDカバー」でも人気があり、様々な組み合わせでカバーされています。特に「歌ってみた」では大きなブームとなり、「メルト」「ロミオとシンデレラ」「炉心融解」などを押さえて2009年に「歌ってみた」で最も多く歌われた曲になっています。(「未来私考」の記事より) ちなみに、この曲の作者「流星P」自身も「歌ってみた」の歌い手「トゥライ」としても有名です。
magnetだけでなく、現在「歌ってみた」でよく歌われる上位の曲はほとんど全てがボーカロイドオリジナル曲で占められていて、「歌ってみた」で人気がでた曲は人気が長く続きやすいという傾向もあるようです。
【巡音ルカ】Scarborough Fairを歌ってもらいました [ブレス追加/修正版]
巡音ルカで、英語曲「Scarborough Fair」をカバーしたものです。
ルカの売りの一つである英語能力を使って歌わせたカバーで、かなり綺麗に歌っています。
ただし、英語自体は完璧ではないようで、それがソフトの英語ライブラリの限界なのか、日本人の語学力の限界なのかは、今後の海外の評価を見ないとわからないかもしれません。
英語VOCALOIDよりも扱いやすいという声もあるようなので、調教者次第ではないかと思います。
【巡音ルカ】 トエト 【オリジナル曲】
リンを使った物語調のオリジナル曲を得意とするトラボルタPの、ルカ初挑戦曲です。
誰の中にもいる、臆病で恥ずかしがり屋な少女「トエト」に、優しく語りかけるような童話風の歌です。
トラボルタさんは、初めてとは思えないほどルカを使いこなしていて、ルカの歌声が優しいお姉さんのようで歌にピッタリ合っています。「RIP=RELEASE」や「月の浜辺」とはまた違った神調教です。
自作の絵本風イラストPVも可愛く作られていて、とにかく優しい作品です。
【巡音ルカ・初音ミク】「愛ゆえに」帝国歌劇団 花組【カバー曲】
高い調教技術でルカ使いの第一人者と言われる「みろんP」による動画です。
「サクラ大戦」の宝塚歌劇風デュエット曲のカバーで、男役のルカ&ヒロイン役ミクの大人っぽい低音や、ボーカロイドとは思えない力強い歌唱で視聴者を驚かせました。台詞部分の喋りもかなり流暢で、みろんPならではの非常にクオリティの高いカバーになっています。みろんP&絵師TOYさんコンピお約束のたこルカマークもちゃんと入っています。
作者のみろんPは、元はゲーム音楽のアレンジ動画が専門でしたが、ルカで初めてボーカロイド動画を作り始めたそうです。その後ルカで多くの神調教カバーを発表していて、「伝説のルカマスター」のタグが付けられています。本来調教が難しいとされるミクとのデュエット作品も評価が高く、この動画の他にも「「双月ヘ到ル階」弱音P×みろんP」でも素晴らしいデュエットを作っています。
巡音ルカオリジナル曲・Queen Nereid
ファンタジーな楽曲と、神秘的な架空言語と、神調教のルカに定評があるSeikoPのルカオリジナル曲です。
英語&日本語DBを駆使して一曲の中で色々な声を作ったという作品で、SeikoP独特の調声を施されたルカが次々と異なる声と歌い方で神秘的な曲を歌い上げています。特に後半部分の力強い歌唱が素晴らしく、ルカの高いポテンシャルを発揮した神調教作品として人気になりました。
曲の雰囲気によく合ったファンタジーゲームテイストのイラストもSeikoP自身によるものです。
2011/1/11更新

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2009.09.14(月) 20:20 | |
【コメント編集】
コメントありがとうございます。
なるほど。そうだったんですかw
では、二人ともたこ大好きという事で
なるほど。そうだったんですかw
では、二人ともたこ大好きという事で
sekise |
2009.09.15(火) 10:56 | URL |
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