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2008.11.16 (Sun)

ネタに隠されたメッセージソング アゴアニキP作品

作者ブログ「アゴアニキの巣」へ

巡音ルカの高性能が視聴者を驚かせた発売直後のガチ曲祭りでは、otetsuさんの「星屑ユートピア」、流星Pの「RIP=RELEASE」、トラボルタPの「トエト」など、後にルカの代表曲と言われるような名曲が次々と生まれました。その中でも特に多くの人に支持されてルカ曲で最大の人気を集めたのが、巡音ルカを象徴する大ヒット曲「ダブルラリアット」です。
作者の「アゴアニキP」はミリオン作品持ちPの中でも特に個性的な作者で、ルカ発売前の代表作「よっこらせっくす」ではタイトルとPVの強烈なインパクトと共に、ネタ曲のようでネタ曲でない不思議な作風で人気となっていました。
その作風は独特で、ネタ要素の強いPVと、哀愁や切なさを感じさせるメッセージ性のある歌詞と、明るいバンドサウンドが組み合わされ、そのギャップがアゴアニキPならではの世界を作り出しています。
アゴアニキP本人によるドット絵PVはどこかシュールで、タイトルや曲のテーマも一見ウケ狙いに思えるものが多いため「サムネやタイトルで避けていた」という感想もたまに聞かれますが、曲自体はメッセージ性が強いガチ曲ばかりで、特に幾通りもの解釈が可能な奥の深い詞に特徴があります。
内容は、不本意な現状の自分を皮肉りながらも何とか前へ進もうという、作者自身の経験と重ね合わせたと思われるものが多く、それが多くの視聴者の共感を呼んで人気の一因となっています。
必ず入っているネタ要素は歌詞にそぐわないようにも思えますが、これがあるおかげで視聴者を楽しませ、押し付けがましくならずに素直に共感される絶妙のバランスになっているようです。
曲もクオリティが高く、明るく軽快なバンドサウンドが特徴的です。アゴアニキPは「AGOBOT」というバンドで地元大阪メインに活動をしていたミュージシャンで、ボーカロイドで発表した曲の中には昔バンド用に作ってライブで歌っていた曲も入っているそうです。現在も積極的にライブ活動を行っていて、インタビューでは自らを「バンドマン」であると語っています。
アゴアニキPの作品は派生作品が多く作られているのも特徴ですが、特にミリオンヒットとなった「ダブルラリアット」では、歌詞に様々な解釈を加えたPVなどがジャンルを超えて作られて、アゴアニキ作品の新たなファンを増やしているようです。(「炒飯」「たこルカ」「東方」「ホイール」「アイマス」「麻生元総理」他多数)
単独でのメジャーCDはありませんが、同人CD「アゴ ア ゴーゴー」がとらのあなで委託販売(現在は売り切れ中のようです)されている他、カラオケでもアゴアニキPの曲を歌う事ができます。代表曲「よっこらせっくす」のタイトルと歌詞が配信の際に修正を受け、カラオケの字幕では「よっこらせ(笑)」になっていたというエピソードもありました。アゴアニキPによれば、どう歌うかは自由だそうです。




 【巡音ルカ】ダブルラリアット【オリジナル】
巡音ルカ最大のヒット曲で、「みくみく」に次ぐ短期間でミリオンを達成しました。作中に出てくる距離の単位や「回る」という表現で何を語っているか等、様々なことに意味を持たせてあり、多様な解釈が可能です。


 【初音ミク】よっこらせっくす【鏡音リン・レン】
アゴアニキP初の殿堂入り曲で、ボカラン3週連続2位の記録を作り強烈な印象を残しました。PVは個性派絵師「ブラボー山田」さんとの合作で、個性と個性がぶつかり合って大変な事になっています。引越しをする友人を笑顔で見送ろうと作った歌だそうです。


 【初音ミク】【鏡音リン・レン】HAKOBAKO PLAYER【オリジナル】
アゴアニキPのニコニコデビュー曲にミクを加えて作り直したものです。サムネバイバイの代表格ですが、内容はガチ曲です。


 【初音ミク】方向音痴【オリジナル】


 【鏡音リン】サルでもわかる【オリジナル】


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テーマ : ボーカロイド ジャンル : 音楽

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