2008.11.15 (Sat)
魅惑の美声ルカ・マスター 流星P作品
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数多いボーカロイド作品の中でもミリオン(100万再生)を達成した作品はごくわずかしかなく、達成が非常に難しい大ヒットの証です。
そのミリオンヒット作品を複数出している作者は現在数人しか居らず、ボーカロイドジャンル全体でも最高の知名度と実力を持つトップPと言っていいと思います。
その一人として、「ryo」「doriko」両氏と並ぶのが、この「流星P(みなと)」です。
その特徴は、2つのミリオン作品「RIP=RELEASE」「magnet」が両方とも「巡音ルカ」を使った曲である事です。ルカ発売以前にもミク・リン・レンで曲を発表していて、ミクとレンでは殿堂入り作品もありボカラン一位も取っていた人気作者でしたが、ルカを使用して発表した2曲が続けて桁違いの大ヒットを記録して、ルカ使いのトップPとして知られるようになりました。
特にルカの自然な低音歌唱に定評があり、ルカ発売からたった一日で投稿された「RIP=RELEASE」では、VOCALOIDの性能の問題から高音に偏りがちだった多くのボーカロイド曲とは違う、魅力的な低音の歌声が大きな話題になりました。
その具体的な調教法は明かされていませんが、流星Pと交流があり、プロでもあるシグナルPがその方法を聞いて「自分では真似できない方法」とブログで語っています。流星Pは絶対音感の持ち主という話もありますが、それがなにか関係しているのかはわかりません。
また、他のPとは違うもう一つの大きな特徴として、流星Pが「トゥライ」の名で「歌ってみた」ジャンルで活動する人気歌い手の一人でもある事があります。当初は軽い気持ちで名前を伏せて「歌ってみた」を投稿してみたのだそうですが、その甘い歌声と歌唱力の高さで評判となり、「トゥライ」という名前を贈られて一躍人気歌い手の仲間入りを果たしました。しばらくしてからブログで「流星P=トゥライ」である事を明かしましたが、名前を伏せたまま2つのジャンルでトップレベルの作者となった珍しい例です。基本はボーカロイドPであると発言していますが、発表後もボーカロイドと歌ってみたでは名前を分けて活動しています。
→「歌ってみた」に関しては「ボカロを歌って踊って演奏してみた」へ
作る曲調は、初のボカラン1位を取った「Soar」の様なアニソン風や、ジャズを意識した「FAIRYLAND」、デビュー曲でP名の由来となった「流星」のバラードなど様々ですが、jpop系の曲が多い印象があります。
流星PのCDとしては、メジャーデビューCD「magnet」がMOERから発売されています。流星Pの人気曲を集めたフルアルバムで、全曲再録音源ということで、ニコニコ動画版とは違ったアレンジの曲もあります。ジャケットイラストを手掛けるのは同人CD版でもコンビを組んでいた人気ボーカロイド絵師「ゆのみP」です。
RIP=RELEASE【巡音ルカオリジナル】
ルカの高性能とルカならではの歌声を初めて知らしめた作品です。ルカ曲の殿堂入り最短記録や、ボカランの最大初動ポイント記録など、多くの記録を作りました。
magnet【初音ミク・巡音ルカオリジナル】
「VOCALOID→VOCALOIDカバー」や「歌ってみた」カバーでも大人気になり、様々な組み合わせのデュエットが無数に作られました。今ではデュエットの定番ソングとなっています。
【最新版】流星【初音ミクオリジナル】
デビュー作のバラード。キオ式3DPVも作られています。
SPICE!【鏡音レンオリジナル】
「RIP=RELEASE」はこの曲の続編とされています。
Soar【初音ミクオリジナル】
流星P初のボカラン1位をとった曲です。ニコニコ動画での売れ筋を狙ったアニソン風だそうです。

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