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2008.03.01 (Sat)

ミクのお姉さん・MEIKO

Vocaloid MeikoVocaloid Meiko

クリプトン・フューチャー・メディア 2006-04-07
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初音ミクは最新技術である「VOCALOID2」を搭載した01号ソフトですが、同じクリプトン社から、前世代の「VOCALOID1」エンジンを使用した日本語ボーカロイドも2本出ています。
そのうちの1つが、2004年に発売された日本で最初のボーカロイドである「MEIKO」(メイコ)です。
声を担当したのは歌手の「拝郷メイコ」さんで、「MEIKO」の名前はそこから取られました。(開発段階では「めぐみ」という案もあったそうです)
VOCALOID2と比べると非常に扱いづらく劣る点も多いのですが、最大の特徴である声のパワーや、プロの歌手の声を元にしていればこそのリアルな声質は初音ミクにはないもので、ベテラン職人が使ったときのポテンシャルではミクを上回ります。そのパワフルでリアルな歌声に惹かれてファンも多いようです。

初音ミクが発売される前からニコニコ動画にはMEIKOを使う職人達がいたのですが、どちらかというとボーカロイドは知る人ぞ知る感じのジャンルでした。
しかし、初音ミクがブームを起こすとMEIKOもコーラスやデュエットなどに使われて徐々に注目され、
ミクのアニメっぽい声とは違う、リアルなシンガーの声が評価されるようになります。

MEIKOにキャラクターイメージが作られていったのもミク発売後で、今では「常識人だけど怒ると怖い、ボーカロイドファミリー最強のお姉さん」というイメージが定着しています。 酒豪でワイルド、本格派シンガーだけど10代の頃はアイドル(咲音メイコ)をやっていた。という設定もよく使われるようです。
→キャラクターイメージについては「なんでネギ?持ち物戦争(1)」




 【MEIKO】「Close My Eyes」 オリジナル曲【PV完成版】
ミクの声では歌いこなせない、MEIKOの大人のバラード「Close My Eyes」のPV版です。
MEIKOはミクよりもかなり扱いづらく、どうしても不明瞭な機械声になってしまうという欠点を持っています。しかし、この「Close My Eyes」のMEIKOは、ほぼ人間と聴き分けが付かないほどの自然でクリアな歌声をしています。この曲が作られたのは、初音ミクどころかニコニコ動画も存在していなかった2005年で、当時限られたVOCALOID作品発表の場であったインディーズ音楽配信サイトの一つ「muzie」に投稿されていました。その当時からこのレベルでVOCALOIDを使いこなす人はいたわけですが、VOCALOIDを好んで聞く視聴者がいなかったためブームが広がる事はなかったようです。
作者のshu-tさんはDTM歴の長いベテランで、神職人と称えられるMEIKO作者の一人です。
特に、MEIKOが苦手とする低音をここまで綺麗に歌わせられる作者は、ほとんどいません。
本人は「リミックスが得意分野」と言っていて、この曲にも多くのバージョンが存在しますが、これは
一番シンプルな初期版に作者さんが自分で作ったPV映像を合わせたバージョンです。
曲にあわせてMEIKOの表情が変わるPV動画が特徴的で、発表当初「謎の技術」と呼ばれて評判になりました。(後に「CrazyTalk」使用と解説が付きました)一部ちょっと不気味という意見もあります。
ちなみに、shu-tさんは名称が一般公募されていた「KAITO」の名付け親でもあるのだそうです。



 謡Ⅲ~REINCARNATION (VOCALOID MEIKO with 鏡音レン ver.)
「劇場版 攻殻機動隊」主題歌のカバーで、MEIKOと鏡音レンが歌っています。
もとが歌声を加工して歌わせている曲なのでVOCALOIDとの相性も良く、MEIKOの力強い声が違和感なくはまっています。この力強さは、MEIKOならではの大きな特徴の一つです。
また、声優ではなく歌手の声をサンプリングしているため、MEIKOは調整次第でCVシリーズよりもリアルな人間の歌声に近づける事もできます。そのため、カバーの名作が多く作られているのも特徴です。
作者は「ぼか主」さんで、初音ミク発売前からMEIKOでカバー曲を作り続けていた、ニコニコ動画で
最古のボーカロイド職人の一人です。ニコニコでボーカロイドを専門に使っていたのはほとんど彼だけだったので、VOCALOIDの飼い主=ぼか主という名前が付いたそうです。



 【MEIKO】DEADHEAD(オリジナル曲)
「伝説のMEIKOマスター」のタグを付けられる職人の一人「yanagiP」によるMEIKOオリジナル曲。
MEIKOの調声もオリジナル曲もクオリティが高く、ボーカロイドとは思えない非常にパワフルなVOCAROCKです。特に歌声が英語の発音も含めてリアルで、まさにMEIKOマスターならではの神調教と言える作品になっています。
yanagiPは民族調やロックを得意とする人気作者で、特に最高峰の調教技術を持つ事で知られています。
ミクのヒット曲「雲の遺跡」を作ったときにコーラスで使ったMEIKOの良さに気が付き、良曲が埋もれがちなMEIKOをなんとか目立たせようと作った「PASSIONAIRE」がyanagiPの最初のMEIKOオリジナル曲でした。「PASSIONAIRE」は目論見通りMEIKO初の殿堂入りオリジナル曲となり、それ以降もレンKAITOでもそれぞれの代表作といわれるような名作を作っていますが、特にMEIKOを気に入っているようで「INTERMISSION」「向月葵」など多く名曲を作っています。



 【MEIKO】咲音メイコ「デリケートに好きして」【カバー】
80年代の魔法少女アニメ・クリーミィマミの主題歌「デリケートに好きして」をMEIKOが歌う動画です。
パワーと大人っぽさが特徴とされていたMEIKOにあえて媚び媚びなアイドルソングを歌わせた作品ですが、原曲独特の鼻にかかったようなアイドル声をMEIKOが忠実に再現しています。
この作品のMEIKOは、過去のアイドル時代「咲音メイコ(16)」の発掘映像という設定です。調声が幅広く行えるVOCALOID1ならではの歌声で、今までのMEIKOのイメージを覆す可愛いイラストとロリ声で大人気になりました。
MEIKO使いにベテランDTM職人が多いためか、MEIKO作品はネタ化も少なく、シリアスで大人っぽいシンガーのイメージを保ち続けていました。そのためニコニコ動画では伸びがいまいちだったのですが、この咲音メイコをはじめとする「ロリMEIKO」のシリーズは人気になり、初音ミクやKAITOに並ぶヒット動画も出てくるようになります。また、「MEIKOは10代のころはアイドルだった」というのは、MEIKOのキャラクター設定として定着してしまいました。
ハイパーかわいい姉さんリンクなどで探すことができます。



 MEIKOオリジナル曲 「雪夜に仄めく」
どこか神秘的で綺麗なメロディの冬の曲を、MEIKOが丁寧に歌っています。
「Close My Eyes」に匹敵する神調教作品で、非常に人間臭い歌い方をしています。
低音は安定していて、高音になって裏声に切り替わる部分や、高すぎる音で声が苦しそうにかすれて詰まる部分など、驚くほど生々しく聞こえます。
内容は完全にガチ曲なのですが、なぜかイラストが出オチっぽいのは、この作者さんの様式美だそうです。



 【VOCALOIDオリジナル】dreamin' flyer【MEIKO】
初期型英語VOCALOIDの一つ・MIRIAM使い「CALFO」さんによるオリジナル曲です。MEIKOとMIRIAMによる珍しいデュエットになっています。「MEIKO生誕祭2008」で投稿された動画です。
爽快でスピード感のある曲や作者の得意とするMIRIAMの調声もさすがですが、MEIKOも独特の少女声に調声されていて、かなりのレベルの調教です。「咲音メイコ」シリーズとはまた違ったタイプの幼さを感じる声で、多様な調整が可能なVOCALOID1ならではの個性的な歌声です。



 【KAITO・MEIKO】二人のハーモニー【カバー】
TVCMで有名な曲「二人のハーモニー」を、MEIKOとKAITOがデュエットした作品です。「MEIKO生誕祭2009」を記念して投稿されました。
MEIKOの調声は「斜め上P」、KAITOの調声は「アカペラP」と、それぞれのボーカロイドのスペシャリストが担当したコラボで、どちらも非常に自然で落ち着いた歌声になっています。
お洒落で品のあるPVも曲と声に良く合っていて、ボーカロイド年長組ならではの大人なデュエットです。
KAITOは公式でもMEIKOと対の声として扱われていて、作品でもMEIKOのデュエットでは最も多く使われる組み合わせになっています。



 【MEIKO】sad song【オリジナル】
MEIKOオリジナル曲で、個性的な調教のMEIKO曲に定評のある「function」さんのデビュー曲。
しっとりとした大人のジャズ(フュージョン)です。
最大の特長は、functionさんのMEIKO特有のささやくようなハスキーボイスで、非常に個性的です。
functionさんは、yanagiさんの名曲「INTERMISSION」に影響されて始めてのボーカロイドにMEIKOを選んだものの、調教に苦労して試行錯誤の結果この声を作り出したようです。過剰なほどにかすれた声を搾り出すように歌うのですが、それが曲調とピッタリで、MEIKO独特の癖も消えています。同じ作風で「love addiction」「Imitation Rain」も作っていて、そちらもおススメです。
作品はまだ少ないものの、声を聞くだけで容易に作者が特定できる稀有なPの一人です。
ちなみに、MEIKO以外のDTMソフトは全てフリーソフトで作っているそうです。


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テーマ : 初音ミク ジャンル : 音楽

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2008.03.03 (Mon)

ミクのお兄さん・KAITO

Vocaloid KaitoVocaloid Kaito

クリプトン・フューチャー・メディア 2006-04-07
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MEIKOに続く二番目の日本語ボーカロイドとして生まれたのが、男声ボーカルのKAITO(カイト)です。
声を担当したのは、VOCALOIDエンジンの開発段階から声を提供していたベテランスタジオミュージシャンの「風雅なおと」さんで、「KAITO」という名前は一般公募によって選ばれました。
優しく爽やかな声を持っていますが、その「子供番組の歌のお兄さん」風の弱々しい歌声に全く需要がなく、製作したクリプトンからも「成功したMEIKO、失敗したKAITO」と言われるほど売れていませんでした。

KAITOが知られるようになったのは、やはりミクのヒット後です。
ミクとのデュエットやコーラスとして使われ始めたのですが、当初はMEIKOに比べると全く目立たない存在で、その不遇ぶりがネタにされていたほどでした。
しかし、そのノー天気に聞こえる歌声から「天然でへタレ」というキャラクターがつき始め、いくつかの動画から「アイスクリーム好き」「MEIKOに頭が上がらない」などの設定が定着してくると、ネタ系動画によく登場するようになります。
KAITOが真価を発揮し始めるのは「キミと出逢ってから」「うろたんだー」などの曲でKAITOの歌声が知られるようになった2008年に入ってからで、唯一の男声ボーカロイドという事もあってKAITOの作品はどんどん増え、ついにはニコニコ動画上ではMEIKOを凌ぐほどの人気となりました。販売数でもMEIKOと並んでいます。
長い不遇の時代を経て実力がやっと評価されたわけですが、それでも変わらずネタ系動画や掛け合いのオチに使われることが多く「仕事を選べないKAITO」と呼ばれています。

性能的にはVOCALOID1なので扱いが難しいものの、使いこなせれば様々に声を変えてリアルに歌う事ができます。使い手によってまったく違う声になるのもVOCALOID1ならではの特徴です。作品的にはカバー曲やトークロイド作品の割合が多く、特にキャラクターとしての人気が高いようです。




 【KAITO】「千年の独奏歌」勝手に手描きPVつけてみた
KAITOの代表曲として非常に高い人気を持つオリジナル曲「千年の独奏歌」のPV版です。これは、「千年の独奏歌」CD発売記念に行われた「千年祭」で投稿された手書きPVで、曲の世界観を絵本風の手書きイラストで見事に表現した作品になっています。
この曲の作者「yanagiP」は特に高い調教技術を持つ事で有名な人で、まったくクセも扱いも違うミク・MEIKO・KAITO・レンでそれぞれ殿堂入りオリジナル曲を持ち、「伝説のMEIKOマスター」「伝説のKAITOマスター」「伝説のLENマスター」の3つの伝説タグをつけられたただ一人のPです。そのyanagiPがKAITOの声を研究し、その声を生かす曲と歌い方を追求した結果作られたというのがこのオリジナル曲「千年の独奏歌」です。
民族音楽風の曲で、やわらかいKAITOのボーカルが神秘的に聞こえ、まさにKAITOを生かすためだけに生まれた名曲と言えます。



 【KAITO】WHITE NIGHT【吸血殲鬼ヴェドゴニア】
PCゲーム「吸血殲鬼ヴェドゴニア」のOP曲のカバーです。原曲は小野正利が歌うメタル風の曲で、全編英語の歌です。
普通なら到底日本語ボーカロイドに向いた曲ではありませんが、KAITOが切れのある高音で英語のメタルを歌いこなし、シャウトまで再現している神調教作品です。「気の抜けた歌声」と言われる事もあるKAITOのノーマルな歌声と比べると別人のように調声されていて、パワーのある声でまるで人間のように歌っています。
KAITOとMEIKOのVOCALOID1組は、VOCALOID2の妹達に比べて扱いやすさやベタうちで劣りますが、調整できるパラメーターが多いため声を様々に変化させる事ができる利点があります。
そのため、上級者が扱うと時にVOCALOID2を凌ぐリアルさや個性を発揮する事があり、根強いファンも多いのです。
作者は「根気P」で、ミュージカルに関係のあるカバー曲を多く手がけているカバー職人です。
前作である、ミュージカルキャッツ「娼婦猫グリザベラの歌」はやはり神調教として評判になり、「伝説のKAITOマスター」のタグも付けられています。



 手描きでカンタレラ【オペラ座のKAI人】
大ヒットした「黒うさP」によるKAITO・ミクオリジナル曲「カンタレラ」に手書きPVを付けた作品です。
タイトルの「カンタレラ」とはチェーザレ・ボルジアが使った秘伝の毒薬の名前で、その名の通りボルジア家のチェーザレとルクレチア兄妹の禁断の愛をテーマにした、耽美で背徳的なオリジナル曲です。KAITOとミクがデュエットで主役を務めています。
KAITOは扱いは難しいものの、数少ない男声ボーカルとして男女デュエットでは使われる機会が多いボーカロイドです。
この「カンタレラ」はKAITO曲の中でも上位に位置する大ヒット曲ですが、特に女性ファンに人気が高いようで、美麗なKAITOのイラストの手書きPVが多く作られました。これもその一つで、PV作者の独自解釈も入ったストーリーが、プロ並の耽美なイラストで展開していく傑作PVです。
ただ、ミクがかなり幼く見えるので、まるでKAITOが変質者のようだという声も・・・



 【勝手にPV】しねばいいのに【っぽいもの】
「どぶウサギ」さんによるKAITOの大ヒットネタ曲「しねばいいのに」にPVを付けたもので、数多いKAITOのネタ系作品の中でも特に人気のある動画です。
どこまでも爽やかな曲調とウザイくらい爽やかな絵柄のPVにのせて、KAITOが爽やかに「しねばいいのに」と歌うネタ作品です。タイトルはアレですが内容は軽くて爽やかなので、それほどネガティブな印象はありません。歌詞と曲調(とイラスト)のギャップが面白く、コメントで日ごろの些細なイライラを「しねばいいのに」と書き込んでストレス解消する動画になっているようです。ただし、漢字で書くとマジっぽくなるので非推奨。
作者の「どぶウサギ」さんはボーカロイド曲は多くありませんが、東方系同人サークル「dBu music」で東方曲アレンジを作って有名な人です。



 5人揃って卑怯戦隊うろたんだー!【とかち仕様で新隊員歓迎】
ボーカロイドブーム初期のKAITO最大のヒット曲で、今でも最も再生数の高いKAITO作品がこの「うろたんだー」です。
その人気は当時としてはすさまじく、ファンによって多くの設定や関連動画が作られ、作者の「シンP」も外伝的作品「それが僕らのジャスティス」などを発表して、一時「うろたんだー祭り」ような状況になっていました。
この曲にも様々なバージョンがあり、これはメインのKAITOの他にミク・MEIKO・リン・レンの5人で歌ったバージョンです。
架空の戦隊ヒーロー番組の主題歌という設定で、KAITOはかなり高いレベルの調整をされていて真面目に歌っているのですが、その内容は「何をやっても勝てば正義」と高らかに歌い上げる、正義のヒーロー番組のパロディです。
最初はまったく目立たなかったKAITOの人気を押し上げた作品であると同時に、ネタキャラ化を決定付けた作品といえるかもしれません。
この「卑怯戦隊うろたんだー」は、シリーズを集めたCDも発売されていて、その中でKAITOの声を当てた歌手・風雅なおとさん本人がうろたんだーを歌っています。後に鏡音リン・レンやがくっぽいどでも行われる、中の人によるボーカロイド曲カバーCDの一番最初となった曲です。
「うろたんだー」タグで、数多くの関連作品を見ることができます。



 【KAITO+MEIKO】いつも何度でも(アカペラ)【カバー曲】
青雲Pによるジブリ曲のカバーで、伴奏無しのアカペラでKAITOとMEIKOが歌っています。
リアルで力強い低音が素晴らしい作品で、ボーカロイドの特長の一つである完璧な調和のコーラスも聞く事が出来ます。後半で入るMEIKOのパートも神調教です。
KAITOは、同じVOCALOID1であり対になる声として作られたMEIKOと相性がいいとされ、デュエットで使われている作品も多くあります。しかし、どちらもそれぞれ癖のあるボーカロイドなので、この作品ほど両方を自然に使いこなしているデュエットはなかなかありません。
作者の「青雲P」は古い曲のカバーを多く作っているカバー職人で、昭和歌謡を感じさせる選曲で「おっさんホイホイ」タグが良く付けられます。その調教技術はKAITO使いの中でもトップクラスで、この作品の他にもKAITOとがくっぽいどのハーモニーが美しい傑作カバー「花の首飾り」や、ボーカロイドには難しい演歌を見事に歌い上げている「望郷じょんから」などもお薦めです。



 KAITO:ヤッターマンのうた
アニメ・ヤッターマンの有名な主題歌「ヤッターマンのうた」のカバーなのですが、元の歌を聞いたことがある人なら、驚くほどそっくりなのが解ると思います。
KAITOの声は男声ボーカルとしては高いので合う歌が中々ないのですが、この「ヤッターマンのうた」は元歌の独特な歌声がKAITOにピッタリで、まるで本人が歌っているように聞こえる傑作です。
気の抜けるイラストも、味があってKAITOらしく思えてきます。
作者の「うどんゲルゲ」さんは、ボーカロイドの限界に挑戦するような個性的な声を作る名人で、KAITO作品としては他にも「KAITO:After the fall(KLAUS NOMI)」「KAITO:パイク【ヒカシュー】」などの傑作(怪作?)を作っています。


最終更新・2010/1/19 人気ブログランキングへ ←押してもらえると励みになりますm(_ _)m

テーマ : 初音ミク ジャンル : 音楽

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2008.03.05 (Wed)

ミクの妹・鏡音リン

VOCALOID2 鏡音リン・レン act2VOCALOID2 鏡音リン・レン act2

クリプトン・フューチャー・メディア 2008-07-18
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初音ミクに続く、クリプトンのCVシリーズ2番目のボーカロイドが「CV02鏡音リン・レン」(かがみね)で、
ミクの二倍、男女2人分の音声ライブラリを持ちます。

その、同じ声優が演じる対の男女ボーカロイドのうち、少女声を担当するのが「鏡音リン」です。
その名前は、「鏡に映ったような対の姿(声)」を持ち、その歌声が「鈴の音」のように広い世界に響き渡るようにつけられました。また、RINという名にはステレオの「R」の意味もあります。
現代的で活発な印象のセーラー服は、初心者向けに広く普及したシンセサイザー「EOS」(BX&B200)がモチーフになっていて、胸当ての「ト音記号」は、レンとの対照で女性的な高音を象徴していると思われます。

ボーカルとしてのリンは、ミクの苦手としていたパワーボイスを持ち、やや幼い感じの声でパワフルに歌う事ができます。良調教の作品では、ミクよりも人間らしく聞こえるという人もいるようです。
ただし、思ったように声を調整するのが非常に難しく、中~上級者でないと常に滑舌の悪さに悩まされる「じゃじゃ馬でピーキー」なボーカロイドでもあります。
発売から半年後に発音の欠点を補正したACT2が発売され、ある程度は扱いやすくなったようです。
キャラクター的にはレンの双子の姉でミクやMEIKOの妹とされることが多く、調整の難しさとパワーのある声から、じゃじゃ馬で活発な女の子というイメージが付いています。




 【鏡音リン】炉心融解【オリジナル】
鏡音リン・レン誕生から一年を経て生まれたリンの代表曲です。ダブルミリオンを越えるリン最大のヒット曲でしたが、作者により一度削除されてこれは再アップされたミラー動画になります。
非常に高クオリティな2D・3D融合PVと、やや後ろ向きでいくつもの意味を持たせた歌詞が特徴的で、リンならではの力強さも持っています。現実世界への違和感や死への憧憬を感じさせる歌詞は、ボーカロイドの中でもリンの声だからこその表現になっていて、多くの共感を呼びました。
この動画は、プロやセミプロも参加した製作チームによる分業で作られたコラボ作品で、派生作品の多さや10代に共感される歌詞など、曲調はまったく違うもののryo作品と似たヒットの仕方をしているようです。
動画製作者によるPV解説や、bakerさんも参加したコラボ作品であるミクリミックスバージョンなど、製作者達自身による関連動画も作られています。
この曲のヒットの影響なのか、2009年には後ろ向きで、どこか歪んだり傷ついた心を歌ったリンオリジナル曲が多くヒットしています。



 【鏡音リン】ココロ 自作PV【完成版】
リンの代表曲の一つで、リン・レンコンビの得意とする物語風の曲です。
生みの親の博士が死んだ後も生き続け、博士が求め続けた「ココロ」を得ようとするロボットの少女の、悲しくも感動的な物語です。
リンオリジナル曲の中でも特に大きな人気があり、2009年夏にはこの曲を原作とした舞台劇が公演されて話題になりました。
「炉心融解」が出るまでのリンは、この「ココロ」と「悪ノシリーズ」が主な代表曲とされていたため、鏡音は物語音楽ばかりがヒットすると言われる事もありました。
作者のトラボルタPは童話調の曲を得意とする最高のリン職人の一人で、扱いの難しいリン・レンを使って5つもの殿堂入り(10万再生)曲を作り出したリンマスターです。
「ココロ」は非常に多くのPVや派生作品が作られていて、この動画も別の作者によって作られたPV版です。PVの制作に5ヶ月もかかったという労作で、このプレイヤーでは表示されませんが、ニコニコ動画で見ると画面上の広告スペース(ニコ割)でPV作者の独自解釈によるサイドストーリーが展開されるというオマケもあります。気になった方は、ぜひ見に行ってみてください。



 【鏡音リン】ケロ⑨destiny
東方アレンジ曲のリンカバーです。リンはACT2が使われています。
とても可愛い声優風の歌声に調声されていて、ほとんど人間と聞き分けられないほどの神調教です。合いの手などの部分もとても自然ですが、日本語ボーカロイドが苦手とする英語と、セリフ部分で不自然さが出てしまっています。
それ以外は完璧で、ACT2の性能を最高に発揮した傑作カバー曲です。とにかく可愛いです。
作者のawkさんはカバー専門の職人で、伸びにくいカバー曲で7つもの殿堂入り作品を作っています。特に代表作の「VOCALOIDでニコニコ動画流星群」は、マイリストランキング総計で上位に入っているほどの人気動画です。



 【手書きPV風】 下剋上(完) 【鏡音リン・レン】
一行Pによるリンとレンのデュエット曲「下克上(完)」の手書きPV版です。
2008年春に発表された曲で、リン・レン発売から三ヶ月が経ってネタが一段落する一方、評価される本気曲は少なくて勢いの衰えつつあった鏡音姉弟に発破をかける、勇ましい応援歌です。
レンとリンが「鏡音一家」の「若」と「お嬢」となり、「先代」のミクに対して「おK、緑は敵だ」と威勢を上げています。たしかに、当時ランキングに上がるのはミクばかりで、後継者になるはずの鏡音リン・レンは厳しい状況でした。
しかし、この曲に発破をかけられたからかどうかは解りませんが、同時期に発表された「ココロ」「悪ノ娘」は後にリンレンの代表曲といわれるほどの人気作となり、さらに3ヵ月後には待望の修正版(ACT2)がリリースされるなど、徐々にリン・レンも勢いを増していく事になります。



 鏡音リンアレンジ曲「Seeker Rin ver.」
No.Dさんのミクオリジナル曲「Seeker」を、 ぺぺろんPがアレンジしてリンに歌わせたカバー作品です。
激しく疾走感のあるロックに合わせて、巻き舌やシャウトなど変化にとんだリンの声のパワーが生かされた「VOCAROCK」になっています。
ロックはオリジナル曲の中でも人気のあるジャンルで、VOCALOIDのROCK=「VOCAROCK」という専用タグもありますが、基本的にはボーカロイドにとって苦手なジャンルです。しかし、一音が短く収録されているため速い歌唱とメリハリのある発音が得意なリンは激しい曲に適性があり、ロックにも比較的向いたボーカロイドと言われています。



 【鏡音リン】のろいのめか゛ね ~ stray girl in her lenses【オリジナル曲】
「ぶっちぎりにしてあげる」やKAITOの
「白虎野の娘」「ハルディン・ホテル」などで有名なカバー職人・ぶっちぎりPによる初のオリジナル曲です。
奇抜な世界観のPVと奥の深い歌詞、懐かしのゲームを思い出させるピコピコサウンド、カバーで鍛えられた神調教のトークやシャウト、どれもが非常に高いレベルの傑作です。
特に、ボーカロイドの苦手分野であるセリフとシャウトが驚くほど上手く、ピリピリイライラしたリンが実に生き生きしています。



 【鏡音リン】 「13cm」 【オリジナル】
アニメ声で子供っぽいイメージが強いリンを使い、他にないハスキーな調声でアダルトに歌わせる、クラフトPの「黒リン」シリーズの1曲です。この独特の枯れた調声は、クラフトPが「CLUB MEIKO店内ソング」で初めて作り出した声で、大人っぽいリンという意外性が非常に好評だったためその後シリーズ化しました。
中でも、この「13cm」は特にエロカッコイイ歌になっていて、クラフトPの黒リンの中でも最も人気がある曲です。13cmが何の長さかについては深く考えない方向で。
リンは、ミクと比べると声がリアルで、調整できる幅も大きいボーカロイドです。滑舌の問題があり扱いにくいものの、使いこなせれば様々な歌を歌いこなせる事が、この曲でもよく解ります。



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2008.03.07 (Fri)

ミクの弟・鏡音レン

キャラクターボーカルシリーズ02 鏡音レン (1/8スケール PVC塗装済み完成品)キャラクターボーカルシリーズ02 鏡音レン (1/8スケール PVC塗装済み完成品)

グッドスマイルカンパニー 2009-04-25
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男女ツインボーカル「CV02鏡音リン・レン」の内、少年の方が「鏡音レン」です。
名前は「連なる音」を意味し、LENはステレオの「L」でもあります。
服にデザインされた「ヘ音記号」は男性的な低音を象徴していると思われ、あらゆる面でリンの対になる存在である事が強調されています。

ボーカルとしてのレンは、ボーカロイドの中で唯一の少年声で、少年合唱団のような美声を持っています。
しかし、リン以上に滑舌が悪く鼻声気味で、うまく使いこなすのは難しいようです。
そのせいで「リンの付属品」などと言われてしまうこともありましたが、ACT2である程度は改善し、唯一の少年ボーカロイドとして多くの曲を歌っています。
キャラクターとしてのレンは、リンの双子の弟とされる事が多いようです。同じパッケージなのでやはりリンとのデュエットが多く、双子というのが想像力をかき立てるのか、ドラマチックな物語調の名曲が多く作られています。
初期のころはリンのキャラ付けが暴走気味だったため、一緒に暴れるいたずら小僧や、リンに振り回されるヘタレっぽいイメージのキャラが付くこともよくありました。また、他にはない少年声であることから「ショタレン」呼ばわりされたりすることもあるようです。もちろん男らしく描かれている作品も多く、ヘタレでもショタでもない格好良いレンは「イケレン」と呼ばれたりします。




 【 鏡音レン / Fire◎Flower 】オリジナル曲
「歌ってみた」のトップ歌い手であり、プロのミュージシャンでもあるhalyosyさんのレンオリジナル曲で、Fire Flower=花火と少年の恋と夢を重ねた、夏の爽やかなロックです。
使いこなすのが難しいレンですが、こうした元気な少年声やロックとなると、やはり他に代わりがいないほど嵌まります。どちらかというとリンに近い高さの中性的な声で使われることの多いレンですが、この曲ではリンとはまったく違うレンならではの少年らしい歌声になっていて、夢を掴むために旅立つ若者の心情を力強く歌っています。
halyosyさんの爽やかなサウンドと、レンの歌声の良さが引き出されたこの作品は、多くのファンに愛されてレンの代表曲の一つとなっています。



 【鏡音レン】悪ノ召使【中世物語風オリジナル】
レン最大のヒット曲で、物語音楽の第一人者「悪ノP」による作品です。ミリオン越えボーカロイド作品の一つでもあります。
この曲は、通称「悪ノシリーズ」と呼ばれる物語音楽シリーズの2曲目で、1曲目「悪ノ娘」、3曲目「リグレットメッセージ」(+4曲目「Re_birthday」どこまで含めるかで議論あり)も合わせて聞く事でより楽しめるようになっています。初めての人は、ぜひ「悪ノ娘」から聞いてみてください。
ある国の王家に生まれた双子(リン・レン)の辿る悲劇的なストーリーを歌にしたオリジナル曲で、非常に多くの派生作品があり、名作PVもいくつも作られています。また、2010年にはプロの劇団によって舞台演劇化されたり、悪ノP自身による小説化でも話題になりました。
このシリーズからP名が付いた「悪ノP」は、調声に多少癖があるもののドラマチックなストーリーで魅せる物語音楽を多く発表していて、リン・レンを代表するトップPの一人になっています。





 【鏡音リン・レン】 オリジナル曲「R☆L滑舌探求歌」
 【鏡音リン・鏡音レン】R☆L滑舌検証歌【オリジナル曲】
絶妙なラップ調の歌にのせて、リンレンのままならない発音性能を確認する作品です。
上の「滑舌探求歌」がノーマル版、下の「滑舌検証歌」が続編でACT2版になります。
リン・レンの声はパワーはあるものの滑舌が悪く、非常に扱いにくいボーカロイドと言われています。特にレンは「鼻声」と言われていて、上級者が使えばミク以上の表現力とリアルさを出せるのですが、簡単にはできません。
そのため、クリプトンはリン・レン発売から半年後に改善版の「ACT2」をリリースしました。
この動画ではリン・レン特有のクセを検証していて、二つの動画を比べることで通常版からACT2版でどれだけ滑舌が改善されたかがよく解ると思います。リンは大分改善されていますが、レンはかなりクセが残ったままのようです。まあ、愛があれば大丈夫。
曲としても素晴らしくノリが良く、滑舌も高レベルの名作です。



 鏡音レンオリジナル曲 「鏡音レンの暴走(LONG VERSION)」
ミクの代表曲の一つである「初音ミクの暴走」のレンアレンジバージョンです。
発売初期に、リンに比べるとキャラクター的に影が薄いとされていたレンが、やっとキャラが立ってきたと思ったらショタや変態方面だった。そんな曲です。
性能面の問題で本気曲が出にくかったため、一部の需要が突出したのかネタ曲で暴走する傾向があったようで、この曲の他にも30人以上のP(有名P含む)によるアレンジ祭りになった「のぼり棒」や、26名ものP(一流P含む)による前例のない大規模コラボ作品「ぱんつのうた」などが殿堂入りしている他、実にストレートな「おちんちんランド国家」も人気があります。他にも「レンの将来が不安になる動画」タグで色々探せます。
「鏡音レンの暴走」もネタ曲ではありますが、トップPの作だけあってアレンジや調声にはまったく手を抜いていません。ACT2でのレンの滑舌を追求したということで、高速歌詞が驚くほど流暢に発音されています。特にサビの本気歌唱部分はレンの調声としては最高峰の一つですが、まあ、そんな事はどうでもいいほどにネタ曲です。



 鏡音レンオリジナル曲 「右肩の蝶」
のりPのリンオリジナル曲「右肩の蝶」をレン用にアレンジしたセルフカバー曲です。J-POP風の曲とアダルトな雰囲気の詞でリン版・レン版共に人気となり、多くの「歌ってみた」カバーが作られたり、ゲーム「初音ミク-ProjectDIVA-」に収録されたりと、リン・レンの代表曲の一つとなっています。
作者であるのりPのブログによれば、当初は視聴者の要望に応えてリンをレンに差し替えるだけのつもりが、作っている内に興が乗って後半へ行けば行くほどリン版との違いが如実に現れる面白いアレンジになったのだそうです。



 【鏡音レン】僕は灰猫【オリジナル曲】
曲:におP/作詞・イラスト・動画:裏花火さんによるレンオリジナル曲。
絵師である裏花火さんが自分の飼っている灰色の猫をイメージして書いた童謡風の詞を元に、ピアプロを介してにおPが曲を付けたコラボ作品です。
通常レンは低音が苦手とされていますが、この曲ではかなり個性的な低音に調声されていて、少し大人っぽくかっこいい「イケレン」の歌声を聞くことができます。
派生作品やカバー動画も作られており、別の作者が少年声レンでカバーしたバージョン「ぼくははいねこ」も、低音レンとはまた趣が違った良調教作品です。



 【鏡音レンオリジナル】 VOCAL-ENGINE 【全部クルマ】
神調教トークロイドで知られる「ケフィアP」による初のオリジナル曲で、レンによるラップです。
どちらかというと語りを重視した作品で、そうでなくとも調教の難しいレンでここまでのラップが実現できているのは、トークロイドで磨かれたケフィアPならではです。
最大の特長はバックのエンジン音で、ケフィアPが自ら録音した本物のエンジン音で作られています。レンがどちらかというと控えめで淡々としている分、エンジンが唸りながら歌っているようにも感じられ、大迫力です。



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2008.03.09 (Sun)

ミクの最後の妹・巡音ルカ

VOCALOID2 キャラクターボーカルシリーズ03 巡音ルカ MEGURINE LUKAVOCALOID2 キャラクターボーカルシリーズ03 巡音ルカ MEGURINE LUKA

クリプトン・フューチャー・メディア 2009-01-30
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独自のコンセプトでVOCALOIDブームを生み出したクリプトンの「CVシリーズ」は、当初より三種類が企画されて同時に開発されていました。
扱いやすく、バーチャルアイドルとして類のない人気を獲得した「CV01初音ミク」
一人の声優が演じる少女と少年二人分の音声ライブラリを持つ「CV02鏡音リン・レン」
そして、CVシリーズ最後のボーカロイドが、大容量バイリンガルボーカロイド「CV03巡音ルカ」(めぐりね)です。

その名前は、文化や言葉の壁を越えて、より広い世界で「音が巡り、歌が流れる」ことを願って付けられました。
服装は大人っぽいスリットの入ったロングスカートで、管楽器の音色の再現に定評のあった木目調のシンセサイザー「VL1」をモチーフにしています。どこか時代がかった服装は「過去」を表していると思われ、胸元の管楽器のオブジェの「∞」は「巡る音」の象徴です。

ボーカロイドとしての最大の特徴は、日本語データベースと英語データベースの二つを持つ事で、日本語でも英語でも歌う事ができます。英語ライブラリは日本語よりもはるかに組み合わせが複雑なため、ルカは3G以上の大容量になっています。
その歌は、今までのボーカロイドが苦手としていた低音を得意としていて、さらに音の高さによって声の表情が変わるという特徴もあります。様々な歌声を持ち、広い音域を歌いこなす事のできる、汎用性に優れたボーカロイドだと言えます。
欠点は、無調整だと日本語歌詞でも英語のような訛りが出てしまうことで、これを補正するにはある程度のコツが必要なようです。
キャラクターははっきりとは定まってはいませんが、クールで落ち着いた性格とされることが多いようです。また、女王様だったりタコだったりすることもあります。




 【巡音ルカ】Just Be Friends【オリジナルPV】
2009年7月4日に投稿され、たったの2日でスピード殿堂入りしたルカの大ヒット曲です。
気持ちがすれ違ってしまった男女の切ない別れの歌で、幸せだった二人の過去を振り返りながらそれでも別れを決意する男性視点の曲になっています。
切ない歌詞や曲に加えて、「コンビニ手書きPV」で有名な「ゆのみP」による素晴らしいイラストのPVでも人気になりました。
「歌ってみた」でも非常に人気があり、合唱動画も多く作られています。
作者の「Dixie Flatline」(または「ジェミニの人」)さんは、エレクトロニカ、バラード、ヒップホップ、ゴスペル、R&Bなど、様々な曲調の作品を作り、多くのヒットを出しているPです。作詞にも定評があり、この「Just Be Friends」でも、もうどうしようもない別れの切なさが伝わってきます。このインタビューによると、大手プロダクションに所属して一線で活躍していた元プロだそうです。



 【巡音ルカ】ダブルラリアット【オリジナル】
ルカオリジナル曲で最も再生されている、アゴアニキP作のルカオリジナル曲です。ルカで初のミリオン(100万再生)達成動画となりました。
調教はそこそこですが、一見ネタ曲に見えて色んな意味を持たせた奥の深い歌詞、動画に隠された一時停止ギミック(一時停止しても回り続け、場所によって色んなキャラが登場)など、仕掛けの多い動画になっています。
様々な解釈をしたPVや、有名ニコニコ動画歌手による「歌ってみた」などの派生作品が作られ、ついには再生数で「RIP=RELEASE」を抜いてルカ曲トップになるほどの大人気曲になりました。
作者のアゴアニキPは、この曲の他にも「よっこらせっくす」「サルでもわかる」などの、ネタなようでネタでない名曲を多く作っている異彩の人です。



 magnet【初音ミク・巡音ルカオリジナル】
巡音ルカと初音ミクによるデュエット曲で、禁断の愛をテーマにした「流星P(みなと)」の大ヒット曲です。曲もミク・ルカの調教もクオリティが高く、わずか3日で殿堂入りを果たし、4ヵ月後にはミリオンも達成しました。
作者ブログでは、「なんかエロスな雰囲気の曲を作ってミクルカでデュエットさせたいなーと思って出来たのがこの曲です」と語られていて、想像力を刺激する微エロな歌詞も人気です。
この曲は貴重なデュエット曲として「歌ってみた」や「VOCALOID→VOCALOIDカバー」でも人気があり、様々な組み合わせでカバーされています。特に「歌ってみた」では大きなブームとなり、「メルト」「ロミオとシンデレラ」「炉心融解」などを押さえて2009年に「歌ってみた」で最も多く歌われた曲になっています。(「未来私考」の記事より) ちなみに、この曲の作者「流星P」自身も「歌ってみた」の歌い手「トゥライ」としても有名です。
magnetだけでなく、現在「歌ってみた」でよく歌われる上位の曲はほとんど全てがボーカロイドオリジナル曲で占められていて、「歌ってみた」で人気がでた曲は人気が長く続きやすいという傾向もあるようです。



 【巡音ルカ】Scarborough Fairを歌ってもらいました [ブレス追加/修正版]
巡音ルカで、英語曲「Scarborough Fair」をカバーしたものです。
ルカの売りの一つである英語能力を使って歌わせたカバーで、かなり綺麗に歌っています。
ただし、英語自体は完璧ではないようで、それがソフトの英語ライブラリの限界なのか、日本人の語学力の限界なのかは、今後の海外の評価を見ないとわからないかもしれません。
英語VOCALOIDよりも扱いやすいという声もあるようなので、調教者次第ではないかと思います。



 【巡音ルカ】 トエト 【オリジナル曲】
リンを使った物語調のオリジナル曲を得意とするトラボルタPの、ルカ初挑戦曲です。
誰の中にもいる、臆病で恥ずかしがり屋な少女「トエト」に、優しく語りかけるような童話風の歌です。
トラボルタさんは、初めてとは思えないほどルカを使いこなしていて、ルカの歌声が優しいお姉さんのようで歌にピッタリ合っています。「RIP=RELEASE」「月の浜辺」とはまた違った神調教です。
自作の絵本風イラストPVも可愛く作られていて、とにかく優しい作品です。



 【巡音ルカ・初音ミク】「愛ゆえに」帝国歌劇団 花組【カバー曲】
高い調教技術でルカ使いの第一人者と言われる「みろんP」による動画です。
「サクラ大戦」の宝塚歌劇風デュエット曲のカバーで、男役のルカ&ヒロイン役ミクの大人っぽい低音や、ボーカロイドとは思えない力強い歌唱で視聴者を驚かせました。台詞部分の喋りもかなり流暢で、みろんPならではの非常にクオリティの高いカバーになっています。みろんP&絵師TOYさんコンピお約束のたこルカマークもちゃんと入っています。
作者のみろんPは、元はゲーム音楽のアレンジ動画が専門でしたが、ルカで初めてボーカロイド動画を作り始めたそうです。その後ルカで多くの神調教カバーを発表していて、「伝説のルカマスター」のタグが付けられています。本来調教が難しいとされるミクとのデュエット作品も評価が高く、この動画の他にも「「双月ヘ到ル階」弱音P×みろんP」でも素晴らしいデュエットを作っています。



 巡音ルカオリジナル曲・Queen Nereid
ファンタジーな楽曲と、神秘的な架空言語と、神調教のルカに定評があるSeikoPのルカオリジナル曲です。
英語&日本語DBを駆使して一曲の中で色々な声を作ったという作品で、SeikoP独特の調声を施されたルカが次々と異なる声と歌い方で神秘的な曲を歌い上げています。特に後半部分の力強い歌唱が素晴らしく、ルカの高いポテンシャルを発揮した神調教作品として人気になりました。
曲の雰囲気によく合ったファンタジーゲームテイストのイラストもSeikoP自身によるものです。



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2008.03.11 (Tue)

侍ボーカロイド・神威がくぽ

がくっぽいどがくっぽいど

インターネット 2008-07-31
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VOCALOIDは、初音ミク以前はどちらかと言うとマイナーな技術で、日本ではクリプトン一社だけが製作・販売していました。しかし、「初音ミク」や「鏡音リン・レン」が人気になっていたころ、VOCALOIDに新たな会社が参入し、初のクリプトン以外から発売される日本語ボーカロイドが誕生しました。
それがインターネット社から2008年7月31日に発売された男声VOCALOID「がくっぽいど」です。

がくっぽいどのイメージキャラクター「神威がくぽ」の名は、声を担当した有名アーティスト「神威楽斗」さんにちなんで付けられました。外見は「和と電脳」を組み合わせたイメージになっていて、紫の長髪を束ねた歌う侍です。持っている刀「楽刀・美振(がくとう・みぶり)」は武器ではなく楽器の一種と設定されていて、全身を使って演奏するYAMAHAの電子楽器「Miburi」から名前が取られています。
キャラクターデザインは有名漫画家である三浦建太郎さんが担当し、話題になりました。

インターネット社のボーカロイドシリーズは、後に第二段である「メグッポイド」発売時に「AV(アーティスト・ボーカル)シリーズ」と命名されています。
AVシリーズのボーカロイドは、モデルとなったアーティストの歌声にできるだけリアルに近づける方向で調整されていて、がくぽもモデルになったGACKTさんの声を癖も含めて忠実に再現しています。
そのコンセプトは、「誰のものでもないボーカロイド自身の声」を目指して作られたクリプトンのCVシリーズとは大きく異なり、ボーカロイドもまったく違う性能と個性を持つことになりました。
がくっぽいどの特徴としては、あまり調整しなくても低音の色っぽい声でリアルに歌う事ができますが、その分癖が強く汎用性に欠けるという欠点もあります。簡単にGACKTっぽい声で歌わせる事ができますが、逆に歌声を大きく変えるのは難しいと言われています。
キャラクターとしては色々迷走していますが、とにかく侍です。ネタ系動画ではナスが好きだったり
ナス馬に乗っていたりもするようです。
他社製な上に「侍」というなんとも絡ませにくい設定のため、CVシリーズを中心とするボーカロイドファミリーのキャラクターを使った作品からは省かれてしまう事もあります。
ボーカロイドの中でも所有者が少なく曲数も多くはありませんが、そのリアルな歌声と魅力的な低音は、他には無い個性として受け入れられているようです。




 【がくぽ】ダンシング☆サムライ【手描きネタPV】
がくぽオリジナル曲「ダンシング☆サムライ」に手書きPVを付けたものです。
原曲のダンシング☆サムライは、がくっぽいど発売当日に投稿されて現在でもがくぽ楽曲で最も再生数が多い、がくぽの代表曲となっています。
とてもノリのいいキャラクターソングで、「歌うサムライ」という解釈の難しいがくぽのキャラクターを見事に歌で表現しています。独特の力の抜けたイラストも一度見ると忘れられないほど印象的で、幸か不幸かこの曲のインパクトが、発売早々にがくぽのネタキャライメージを固めてしまいました。それだけの力を持った名作だったと言う事です。
作者の「カニミソP(mathru)」はこの曲でがくっぽいどの存在感を大きく高めただけでなく、2009年に行われた「がくっぽいどコンテスト」では応募曲「Episode.0」で見事グランプリに輝いています。名実共にがくっぽいど使いのトップPです。
この「ダンシング☆サムライ」には関連作品も多く作られていますが、とくにこのPVはニコニコ動画で流行った様々なダンスを取り入れたネタ満載の作品で人気があります。KAITOが登場していますが、がくぽは他のネタ作品でもKAITOとペアで登場する事は多く、「仕事を選べないKAITO」「仕事を選ばないがくぽ」と呼ばれて親しまれて(?)います。



 【神威がくぽ】バタフライ【オリジナル曲】
低音レンに定評のある「ナタP」のオリジナル曲で、レンバージョンが先に発表されましたが、後に作られたこのがくっぽいどバージョンの方が人気が高いようです。がくぽの歌声に良く合った曲で、クオリティの高い楽曲とサビの部分の独特の音の伸ばし方が特徴的です。
この曲は、2009年12月に行われた「がくっぽいどコンテスト」の結果発表放送で、応募作でないにもかかわらずGACKTさんに特別に言及された曲としても有名になりました。そこでは、特にサビの「え」で伸ばす部分が、ボーカロイド曲ならではの新しい曲作りであるとしてGACKTさんに高く評価されています。
がくっぽいどの声を担当した「GACKT」さんは、現役の人気TVタレントにしてプロのシンガーソングライターですが、ボーカロイドの技術や意義についての理解も深いようです。2009年に行われた「がくっぽいどコンテスト」では多くの応募曲すべてを自分でチェックして、受賞作については自分で口ずさめるほど聞き込んだ上で的確なコメントをするなど、プロ・アマの関係なく音楽に真摯に向き合う姿勢がボーカロイドファンにも強い印象を残しました。
この「がくっぽいどコンテスト」はインターネット社ボーカロイドのアーティスト路線ならではの企画であり、現在主流の「CVシリーズ」のコンセプトとは異なる「AVシリーズ」ならではの価値と可能性を示したと言えるかもしれません。
→がくっぽいどコンテストについては「[2009/12/16] がくっぽいどコンテスト結果発表・GACKTさんが歌ってCD化も?(雑記)」



 【がくっぽいど】カンタレラ【カバー】
KAITOとミクの人気曲「カンタレラ」を、黒糖ポッキーPががくぽとリンでカバーしたものです。
KAITOやレンよりも男らしいがくぽの声は、男女デュエットでは真価を発揮します。相手役のリンが幼さの残る少女声なので、対比でがくぽの声も引き立っているようです。
作者の黒糖ポッキーPは、「伝説のがくぽマスター」のタグを付けられる、がくぽ使いの実力派Pです。がくぽとリンの組み合わせのカバー曲を得意とし、他にも「夢見ることり」「がくぽに鬼畜眼鏡を歌ってもらった」などの人気作品を作っています。
がくぽの人気を支える貴重な職人の一人です。



 【がくっぽいど】The Gambler(フルリメイクVer.)【オリジナル様式美HM】
がくぽ使いとして有名な「ROY」さんの「がくぽオリジナル様式美ヘヴィメタル」シリーズ第一作「The Gambler」を、自らリメイクしたもの。二人の絵師による耽美ながくぽのPVがついています。
ROYさんの作品の特徴である癖のない高音がくぽと、全て本人演奏の激しいギターサウンドが印象的な名作です。ROYさんの調声技術はがくぽ作者の中でもトップクラスで、癖のない歌唱だけでなくトークやシャウトも得意としています。
ROYさんの作品の中で代表作と言えば、最大のネタ曲「ナスえもん」などがありますが、ドラえもんパロディのこの作品でさえ、神調教で神ギターでヘヴィメタルになっていました。
この曲のようなロックやヘヴィメタルは本来ボーカロイドにとっては苦手なジャンルなのですが、中の人であるGACKTさんのイメージの影響なのか、がくぽオリジナル曲では比較的多く作られる傾向があります。名作も多数生まれており、がくっぽいどの得意ジャンルと言えるでしょう。



 【神威がくぽ】 錦の舞(Remix完全版) 【オリジナル曲】
がくぽ(がくこ)オリジナル曲。
オリエント風味のデュエット曲で、人格と性別が入れ替わる多重人格モノをイメージしているそうです。
男声パートと女声パートで声が変わりますが男声・女声ともがくっぽいどが歌っていて、パラメーターによって女声に調声されたがくぽは特に「がくこ」と呼ばれたりします。
がくこは少し舌っ足らずな少女の声になりますが、他のボーカロイドの性別反転調声(ミクオ、KAIKO、MEITOなど)させた歌声と比べて特に違和感が少ないので、がくこを使った曲も人気があり、多く作られています。
がくっぽいどの大きな特長の一つといえるかもしれません。



 【がくっぽいど他】A.I. (is LOVE FOR MYSELF)【オリジナルPV風】
「konkon」さんのがくっぽいどオリジナル曲で、Power-FXペア「Sweet Ann」「Big Al」との珍しい共演です。
曲調もボーカロイド曲としては珍しく、投稿者コメントによれば「泥臭いfunk+rapな感じ」だそうです。PVもアフロがくぽが新鮮で、なんともダサカッコイイというか、ファンキーです。
ラップは本来ボーカロイドが最も苦手とする音楽ジャンルの一つですが、がくっぽいどのリアルで男っぽい声質がなかなかラップに合っているようです。



最終更新・2010/3/25 人気ブログランキングへ ←押してもらえると励みになりますm(_ _)m

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2008.03.12 (Wed)

がくぽの妹・GUMI

VOCALOID2 Megpoid 初回限定版VOCALOID2 Megpoid 初回限定版

インターネット 2009-06-26

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インターネット社「AV(アーティスト・ボーカル)シリーズ」第二のボーカロイドとして作られたのが、
女声VOCALOID「Megpoid(メグッポイド)」です。
ニコニコ動画でも人気のある声優・歌手の「中島愛(めぐみ)」さんの声を元に作られ、ソフト名も
「めぐみ」という名前から取られました。がくっぽいどと同じくソフト名とキャラクター名が異なり、キャラクターは中島さんの子供の頃の愛称にちなんで「GUMI(グミ)」と名付けられています。

キャラクターデザインは漫画家「ゆうきまさみ」さんによるもので、昭和アイドル風を意識したような可愛い衣装と、頭にかけた大きなゴーグルが特徴的です。どことなく、中島愛さんの代表作マクロスFの「ランカ・リー」を思わせるデザインでもあります。
特にゴーグルは目立ちますが、これはボーカロイドファンでもあるゆうきまさみさんが「二次創作イラストでもキャラクターを判別しやすい象徴となるアイテム」としてデザインしたそうです。
ベルトのバックルや頭部のボタン部分は、YAMAHAの新世代音楽インターフェース「TENORI-ON」をモチーフにデザインされています。公式イラストでの独特な頭部指差しポーズは、TENORI-ONのファンクションボタンの操作(側面のボタンを押しながら別の操作をする)を表していると思われます。

歌声はとてもリアルで人間らしく、それでいて癖がない素直な声をしています。
いくつかの音で滑舌が悪くなるためミクほど初心者向けではありませんが、声のリアルさではボーカロイドの中でもトップクラスです。AVシリーズの特徴であるモデル歌手の再現度も高く、中島愛さんそっくりの声で歌う事ができます。
GUMIは発売当時にCVシリーズのようなキャラクター人気の面で盛り上がらず、持ち物戦争やデフォルメ化も起こりませんでした。しかし、逆にそのキャラクターイメージの希薄さが今ではGUMIの特長となっていて、特別ではない極普通の女の子の視点の曲で人気を獲得しています。




 【GUMI】モザイクロール【オリジナル曲PV付】
男女の微妙な感情を歌った曲を得意とする「DECO*27(デコ・ニーナ)」さんのGUMIオリジナル曲で、現在GUMIオリジナル曲で最も多く再生されている動画です。メグッポイド最初のミリオン達成作品であり、週刊VOCALOIDランキングでもGUMI動画として初の一位を獲得するなど、GUMIの代表曲と言えます。
難解で幾通りもの解釈が可能な歌詞や、「akka」さん「mirto」さんとのコラボで作られた高クオリティのPV動画などが人気で、非常に熱心なファンが多く、「歌ってみた」など多くの派生動画が作られている名作です。
GUMIは初期にキャラクター人気が盛り上がらず、ささくれPなど一部の人気Pを除いてヒットにも恵まれませんでしたが、発売から1年後の2010年春ごろからはリアルで素朴な歌声が再評価されるようになり、特に等身大の恋愛ソングで人気曲が幾つも作られるようになりました。
その中でも特に大きな人気を獲得してGUMIを代表する作者として知られるようになったのがDECO*27さんで、この「モザイクロール」の他に、GUMIデビュー作である「弱虫モンブラン」でもミリオン再生を達成しています。



 【めぐっぽいどオリジナル曲】ぼくらの16bit戦争【PV付き】
チップチューンなどのピコピコサウンドを得意とする「ささくれP」によるGUMIオリジナル曲です。
変則的なサウンドと深い歌詞、インパクトのあるアーミースタイルGUMIのイラストPVが人気になり、「メグメグ☆ファイアーエンドレスナイト」「blue bird」などと共に発売初期のメグッポイドの代表曲となりました。
その内容は、当時話題になっていた表現の自由を規制する動きに対して反旗を翻すという意味、とされることが多いですが、謎も多く様々な解釈があるようです。
PVのアーミー風GUMIのイラストは「茶ころ」さんによるもので、一部で賛否両論だった公式絵のゴーグルと頭指差しポーズそのままに、かっこよくワイルドなGUMIにアレンジしています。
ささくれPは、他にもGUMI曲「カムパネルラ」も殿堂入りさせています。



 メグッポイドで Miracle∞Gumiracle 【東方vocalカバー】
ハロPによる、東方アレンジ曲「Miracle∞Hinacle」のカバーです。イラストは東方系の人気絵師「ドロワの人」の作品で、東方キャラクター「鍵山雛」とGUMIを融合させたような絵になっています。
神調教職人として有名なハロPですが、もともとリアルな歌声と評されるメグッポイドをハロPが調声する事で、不自然な点がまったく聞き取れないほどの人間らしい歌声になっています。まるで、中島愛さんが本当にこの歌を歌っているようにも聞こえ、比較動画を見てもどちらが人間かわからないレベルの神調教です。
新しいボーカロイドが発売されたばかりの時期は、その実力を知るためにカバー曲にも多く人気が集まる傾向があります。そして、そうしたカバー作品の中から最高の一作が、ボーカロイドの性能の基準として長く名を挙げられることになるのですが、メグッポイドではこの「Miracle∞Gumiracle」がその一曲になりそうです。



 【GUMI】きみにごめんね【メグッポイドオリジナル】
フェイPによるGUMIオリジナル曲で、イラストは人気PV職人ちほPの作品です。
フェイPの得意とする綺麗で爽やかなメロディーにのせて、不器用で素朴な少女の失恋とひたむきな想いが歌われています。この作品でのGUMIの歌声は、ボーカロイドや歌手というよりも等身大の素朴な少女をイメージさせて、作品によく合っています。
キャラクターやソフト性能の評価が固定していないメグッポイドでは、作者によって様々なイメージで曲が作られていますが、この作品のような普通の少女のイメージが比較的多いようです。



 「羽」 song by GUMI
ブーム初期を盛り上げたベテランPの一人「baker」さんの初のメグッポイド使用曲です。
bakerさん自身が「良くも悪くも自分っぽくなった気がします」と語っているように、寂しく切ない感じの曲と、微かにかすれたような生々しい調声、ギターが印象的なサウンドやキャラクターを使わない実写PVなど、bakerさんらしい要素が多く使われた作品になっています。代表曲「celluloid」とも似た雰囲気があるかもしれません。
アルバム「film stock」のために作られた曲の一つで、同じくGUMIを使った収録曲「違う空」も続けて投稿されました。



 【GUMI】さよならポラリス【オリジナル曲やで】
メグッポイドでボーカロイドデビューして、その後もGUMIでオリジナル曲を発表している作者「Nem」さんによる作品です。デビューと言っても元々プロ活動もしているアーティストだったらしく、一曲目の「宵闇のアウグスティン」から非常にレベルの高い楽曲で視聴者を驚かせました。この「さよならポラリス」も楽曲・ボーカロイドの調教共にさすがのクオリティで、切ない別れの歌詞と軽快なバイオリン演奏が印象的です。
作者のNemさんは自分で歌った「歌ってみた」も投稿している「歌うP」でもあり、歌声もプロレベルです。


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2008.03.13 (Thu)

ボーカロイドアーティスト・Lily

VOCALOID2 LilyVOCALOID2 Lily

インターネット 2010-08-25
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2009年末から2010年にかけて、AHS社の新規参入や初音ミクAppendの発売でVOCALOIDの歌声も一気に多様性が増しました。そんな中で少し変わった経緯で製作され、インターネット社から発売された女声VOCALOID2が“ボーカロイドアーティスト”「Lily」(りりー)です。

Lilyは、avex所属の音楽グループ「m.o.v.e」の女性ボーカルyuriさんの声を元に作られたVOCALOIDで、名前もyuri(百合→Lily)にちなんでつけられています。
キャラクターデザインは初音ミクなどCVシリーズのデザインも担当したKEIさんによるもので、元はm.o.v.eのアニソンカバーアルバム「anim.o.v.e」のイメージキャラクターとしてyuriさんをモデルにデザインされたものでした。それがそのままボーカロイド「Lily」のキャラクターとしても使用されていますが、最初がボーカロイド用に作られたキャラクターではないためか、サイバーっぽさやYAMAHA楽器モチーフなどボーカロイドデザインのお約束は特に取り入れられていないようです。
Lilyのボーカロイド化は、元々VOCALOIDユーザーでもあったm.o.v.eのメンバー「t-kimura」さんと「motsu」さんの主導でavexとYAMAHAがDB(データベース)を製作。それをインターネット社が販売だけ担当する形で商品化されました。そのため、インターネット社でDBを制作した「がくっぽいど」「メグッポイド」など“アーティストボーカル”シリーズとはかなり違った特徴を持つボーカロイドになっています。

Lilyの歌声は低めの女声で、比較的パワーもあり声に表情が付けやすいと評価されています。初音ミクなどCVシリーズと比べるとリアル系で大人っぽく、作品によってはMEIKOに近い印象があります。
ただし、不明瞭な発音や音の繋がりが途切れるという大きな欠点があり、歌詞が聞き取れるレベルでうまく歌わせるのはなかなか難しいようです。
今のところまだヒット曲は少ないですが、Lilyの声質やキャラクターの人気は割と高いので、今後活躍の機会は増えていくかもしれません。




 【Lily】 リミッター 【オリジナル曲】
Lily体験版でボーカロイドデビュー以降、扱いの難しいLilyを見事に使いこなしたオリジナル曲を次々と発表し「伝説のLilyマスター」のタグも付けられた「niki」さんのオリジナル曲です。
画像はシンプルな一枚絵ですが、悲痛な歌詞とLilyの滑らかな歌唱が印象的で、Lilyオリジナル曲の中でも人気の高い作品です。曲も調声も素晴らしく、特にLilyをここまで自然に歌わせられるオリジナル曲作者は今のところほとんどいません。
nikiさんはニコニコ動画だけでなくピアプロでも曲を発表していて、「フユコトバ」「テロリスト」などピアプロでしか聞けないLilyオリジナル曲も公開されています。



 Lilyオリジナル曲  『Chloe』
トランスとダンスナンバーとヤンデレを愛する「seleP」初のLilyオリジナル曲で、正式発売前に配布されたLily体験版が使用されています。
「優木きら」さんによる美麗なイラストと「ヤンデレでダンスコアな雰囲気」の曲が人気となり、高い再生数を持つLilyの代表曲の一つとなっています。
調教の面ではLilyの欠点の滑舌の悪さも出ていて歌詞が聞き取り辛いですが、低めでリアルなLilyの歌声の魅力が引き出されていて、強烈なヤンデレLilyをさらに印象付けています。
ボーカロイド曲の中でもこの曲のような狂気や病んだ恋愛をテーマにしたホラー曲は、根強い人気のあるジャンルです。



 【Lily体験版】深愛
様々な新ボーカロイドや体験版を使いこなし、リアルな歌唱を作り出すカバー職人「whimsoft」さんの作品です。この動画もLilyの体験版を使用した作品で、多くのユーザーがLilyの難易度の高さに苦心している時にこのリアルな調声のカバーを発表して、Lilyの持つ可能性を示しました。多少不明瞭な部分もありますが非常にリアルな歌声で、原曲再現度も高い神調教カバーです。
作者のwhimsoftさんは、Lilyをはじめとして2010年に次々と発売された新ボーカロイド(VY1、猫村いろは、ガチャッポイド、鏡音リン・レンAppend)でショート版試作動画を発表していますが、いずれも発売(体験版配布)直後とは思えない自然な調教のカバーで、視聴者を驚かせています。様々に癖の違う新ボーカロイドを使いながら、発表したすべての動画に「神調教」「謎の技術」「魂実装済み」などのタグが付く、神調教職人です。



 【Lily】Fragment Of The Light / shu-t【オリジナル】
MEIKO使いのベテランshu-tPのLilyオリジナル曲で、体験版を使用した「Lily歌わせてみたコンテスト」でanim.o.v.e賞を受賞した動画です。
Lilyの特徴である魅力的な低音から終盤の高音まで広い音域を使っていて、shu-tPの得意とするトランス系の曲に大人でクールなLilyの歌声がよく合っています。滑舌もかなり良く、見事にLilyを使いこなしている作品です。
この曲が参加した「Lily歌わせてみたコンテスト」は、Lily無料体験版を使ったオリジナル曲をニコニコ動画上にアップする楽曲コンテストで、インターネット社が主催して入賞者には賞金や賞品も出る公式プロモーションイベントとして開催されました。発売前には他にもニコニコ静画を利用した「Lilyイラストコンテスト」も開かれていて、Lilyの知名度を高め、発売を盛り上げました。



 【Lily・神威がくぽ】Lilyzm Gold【オリジナルPV】
プロのギタリストでもある「maya」さんの作品です。
Lilyの中の人でDB製作にも関わったm.o.v.eのスタイルである「女性ボーカル&男性高速ラップ」が特徴の曲で、ラップ部分でデフォルメがくぽがぴょこぴょこ顔を出すかっこかわいい動画は「しーな」さんと「Nyto」さんによるものです。アニソン調の勢いのある曲もLilyの歌声とよく合っており、「Lily歌わせてみたコンテスト」anim.o.v.e賞を受賞しています。
作者のmayaさんは他にも、ボーカロイドデビュー曲「stainless moon」「がくっぽいどコンテスト」で優秀作品に選ばれています。


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2008.03.14 (Fri)

ボカロ先生・氷山キヨテル

VOCALOID2 氷山キヨテルVOCALOID2 氷山キヨテル

AHS 2009-12-04

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クリプトン・フューチャー・メディア社、インターネット社に続く国内第3のVOCALOIDメーカーとして名乗りを上げた「AHS」(AH-Software)は、他の2社とは異なる独特のコンセプトのボーカロイドを、2009年12月4日に3種類同時発売して話題になりました。
その一つが、日本語男声ボーカロイド「ボカロ先生・氷山キヨテル」(ひやま・きよてる)です。

声の担当者は、YAMAHAでVOCALOIDエンジンの開発段階でプロトタイプに声を提供していたシンガーの1人「比山 貴咏史(ひやま・きよし)」さんで、「氷山キヨテル」の名はそこから取ったものではないかといわれています。
AHSのボーカロイドは他社のものよりもキャラクター設定に関する情報が多いのが特徴で、「いつも笑顔な優しい先生(得意科目:算数)、休日はロックバンドのアイスマウンテン・テルとして活動している」と公式に設定されています。また、同時発売された「ボカロ小学生・歌愛ユキ」の小学校での担任の先生で、メガネはZoffの「ZS92001A」を愛用しているとされています。
キャラクターイラストはメガネをかけた普通の教師といった感じですが、これまでのボーカロイドキャラクターのお約束も踏襲していて、ネクタイピンがYAMAHAのサイレントベース「SLB-100」のデザインになっている他、小さなヘッドセットもつけています。キャラクターデザインは、イラストレーター「梅谷阿太郎」さんによるものではないかといわれていますが、これも正式には発表されていません。

歌声は柔らかく高めで、KAITOとも近い特徴を持ちます。KAITOより高音のパワーはあるものの、逆に低音がかなり使いづらく、滑舌もあまり良くはないようです。とはいえVOCALOID2なのである程度扱い易く、貴重な男声ボーカロイドとして重宝されそうです。
最初から設定が多く作られているためかCVシリーズのような自然発生的なキャラクターはあまりありませんが、ユキとの先生・生徒の関係をネタにした曲や、公式設定にあるロックを歌わせた作品がいくつか作られています。




 氷山キヨテルオリジナル曲「Guilty Verse」(PV付き)
人気作者「ぺぺろんP」によるVOCALOIDオリジナル第47弾にして、初のキヨテルオリジナル曲です。
ボーマス11で販売されたぺぺろんPのCD「Articulate」の収録曲で、現在最も多く再生されているキヨテル曲でもあります。
キヨテルの声がかなり手をかけて調整されているようで、高音が多いキヨテルにしては珍しい独特の低音のVOCAROCKになっています。特にラストのシャウトはボーカロイドとは思えない迫力と生々しさがあり、この曲最大の見せ場となっています。
反面、滑舌が微妙で歌詞が聞き取り辛い部分もあり、そこはキヨテルの欠点も出てしまっているようです。



 氷山キヨテルにオリジナル曲「jewelfish」を歌ってもらった
公式の「アイスマウンテン・テル」の設定を生かして作られたロックで、「Re:nG」さんによるキヨテルオリジナル曲です。キヨテルの特性である高い声とパワーを生かしていて、都さんによる「テル」をイメージしたイラストも曲によく合っています。
12月4日の発売祭りでは、公式設定の影響でこの曲以外にも多くのロック曲が投稿されました。しかし、滑舌が悪く優しい歌声のキヨテルにロックをうまく歌わせるのはなかなか難しいようで、まだ代表曲といえるようなヒットは生まれていません。
今後もこのままロック路線が増えていくのか、それともまったく違うジャンルに適正を見出されるのか、注目したいところです。



 【氷山キヨテル】恋の歌謡日【ゆず】
KAITOの神調教で知られるカバー職人「根気P」の作品で、曲はゆずの「恋の歌謡日」です。
今のところ最も調教がいい作品の一つで、扱いの難しいキヨテルでかなり人間らしい歌声を作り出しています。高い歌声も、元々男性歌手が女性に扮して歌うこの曲では不自然さはあまり感じません。
作者の根気Pはキヨテルの使用感として、「口に綿でも含んでるような発音」のクセがあり、なかなか大変そうだと語っています。長所としては「高音がスカーンと出てくれる」ことを挙げていて、やはり高音に優れた性能を持つようです。調教は今後研究されていくと思いますが、リアルな人間の歌声を再現するのはなかなか難しいボーカロイドかもしれません。
イラストの女装キヨテルは、元曲のPVを再現したものです。
恋の歌謡日



 【熱血教師キヨテル先生】 True Education ~真の教育~
キヨテルの「教師」という設定を使った熱血キャラクターソングで、作者はロックを得意とする「刹那P」です。
かなり熱(くるし)いロックになっていて、PVもイラストの種類が少ないわりにやけに押しの強い動画になっています。真面目なようなネタのようなどちらとも言えない作品ですが「かかってこいよ、PTA!」「見せてやる、True Education!<真の教育>」など名言が連発される、とにかく熱くてスケールが大きい曲です。権力(文部省)には負けてますが。
このように「学校の先生」という設定を生かした作品としては、他にも「算数チャチャチャ」「あなたはとってもやさしいかんじ」「math」などが投稿されています。



 【キヨテル】クリスマスが過ぎても【カバー】
カバー職人「cl1」さんの作品です。男声にしては高いキヨテルの歌声は歌いこなせる曲が限られてしまいますが、この曲は元の歌手・小田和正さんが特徴的な高音なので、キヨテルでもなかなか合っています。他にも色々作られているキヨテルのカバー作品の中では古いポップスを歌わせたものが比較的評価が高いようで、キヨテルに向いたジャンルなのかもしれません。



 【テルユキ】冬のファンタジー【カバー】
AHS新ボーカロイド「氷山キヨテル」「歌愛ユキ」「開発コードmiki」が揃って歌う、カズンのカバー曲です。
メインはキヨテルとユキで、特にサビの高音コーラス部分ではキヨテルの歌声の良さが生かされています。キヨテルの音声提供者といわれる「比山貴咏史」さんは日本でも有数のコーラス歌手ですが、伸びのあるキヨテルの高音もコーラスなどで真価を発揮するのかもしれません。
ユキとのデュエットですが、公式でキャラクターの関係性が設定されているキヨテルとユキはペアとして扱われる事も多く、この作品の他にもデュエットで使用されている動画がいくつも作られています。
mikiはコーラスで参加していますが、AHSの3キャラクターの中ではmikiだけ世界観が違うので共演させにくいらしく、イラストでは下の方にアホ毛だけ参加しています。


2010/2/26更新
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2008.03.15 (Sat)

ボカロ小学生・歌愛ユキ

VOCALOID2 歌愛ユキVOCALOID2 歌愛ユキ

AHS 2009-12-04

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AHSから初めて発売された3種のボーカロイドの中でも最も特徴的な歌声を持つのが、VOCALOID2「ボカロ小学生・歌愛ユキ」(かあい・ゆき)です。素人の小学生の女の子(名前は未発表)の声を元に作られていて、アニメ的ないわゆる「ロリ声」とも違う、リアルな子供の声を再現した異色のボーカロイドとなっています。

キャラクターはいかにもなデザインの小学生の女の子で、黒髪のおさげで赤いランドセルを背負っています。デザイン的にボーカロイドらしさを主張する特徴はほとんどありませんが、唯一ランドセルにリコーダーのように刺してあるのがYAMAHAのウインドコントローラー「WX5」で、そこはボーカロイドキャラクターの慣習を取り入れているようです。また、雑誌でのみ公開されたもう一つの公式イラストがあり、そちらではランドセルが無くヘッドセットを付けた、よりボーカロイドらしいデザインになっています。(ブログ「キオ式アニキャラ3D act.3」の記事参照)
キャラクター設定としては「9歳の心優しい小学生女子、担任は氷山キヨテル先生」とされています。

歌声は特徴的で、発売されているボーカロイドの中では唯一、歌手でも声優でもない「素人の女の子」の声を元にしています。そのため、歌声には力も伸びもなく、声の自由度も低いようです。しかし、それは欠点であると同時に最大の長所でもあり、他のボーカロイドでは表現の難しい、普通の女の子の素朴な歌声をリアルに再現する事ができます。用途は狭いものの、他のボーカロイドには無い特徴を与えられた、特化型のボーカロイドと言えます。
発売当初はキャラクターのイメージからポップで可愛いロリキャラソングのような曲も多く作られていましたが、次第にそのダウナー系の声のイメージから暗くて後ろ向きな曲や、昭和歌謡を歌わせた作品なども作られるようになっています。




 【歌愛ユキ】でぃすこ☆しょこらてっく【オリジナル曲PV付】
バレンタインに合わせて投稿されたユキオリジナル曲。バレンタインのチョコレート作りをテーマにした可愛い歌詞と、ノリのいいディスコ風の曲に合わせてユキが無表情に踊るPVが面白く、ユキオリジナル曲の中でも人気の高い作品です。とにかく歌詞や掛け声のリズムがよく、独特のメロディも合わせて中毒性の高い曲になっています。
作者の「かごめP」は、ユキの発売祭りでもユキ曲「シューティング☆スター」を発表して一番人気となっていて、ユキを代表するオリジナル曲作者です。



 歌愛ユキ - Lost in the Fog
主に初音ミクと歌愛ユキを使って作品を作り、その重々しいサウンドと調声のうまさで「伝説のユキマスター」のタグも付けられる「ゆにP」によるユキオリジナル曲です。
ゆにPの歌愛ユキ曲「スケルツォーネ」「Paradise Song」の続編として作られた曲で、曲の持つ寂しさや前に進もうとする健気さが、ユキの「ロリボイスではない子供声」のささやくような歌声によって胸を突くリアリティを与えられています。
ユキの低くてボソボソしたリアルな歌声には公式デモのようなロリ系のキャラクターソングよりも、悲しさや切なさを表現した静かな曲の方が合いやすいようです。



 【歌愛ユキ】風のただいま【探査機「はやぶさ」】
つやつやPの作品で、探査機「はやぶさ」を応援するために作られたユキオリジナル曲です。
小惑星イトカワからサンプルを採取して地球へ持ち帰るという世界初の困難なミッションを達成し、最後には大気圏に突入して燃え尽きた探査機「はやぶさ」は、ニコニコ動画でも一時期話題になり、擬人化を含む様々な応援動画が作られました。この作品もその一つで、はやぶさを命がけの「お使い」に出た子供に見立てた歌詞を歌愛ユキが歌った事で人気になり、歌愛ユキオリジナル曲で初めての殿堂入り曲となりました。
素朴なユキの歌声によって、はやぶさの健気さと別れの切なさが引き立てられた、素晴らしいテーマソングだと思います。



 meteor36.0/歌愛ユキ
人気作者「ラマーズP」による初のユキオリジナル曲です。宇宙をテーマにした疾走感のある曲で、ラマーズPらしいクセになるような特徴的なメロディも健在です。ユキの調声も初めてとは思えないほど使いこなしていますが、ラマーズPはテスターとして事前にユキを入手していたようなので、そのせいもあるかもしれません。
ラマーズPのもう一つのP名「ゴジマジP」(誤字にマジレス)のタグがついていますが、動画内で曲タイトルのスペルが間違っているのはネタではなく天然のようです。
この曲は、コンピアルバム「EXIT TUNES PRESENTS Supernova2」収録曲として作られた新曲で、発売されたばかりの歌愛ユキの歌声が、この曲で始めてメジャーCDに収録される事になりました。



 歌愛ユキ と 氷山キヨテル に「崖の上のポニョ」を歌ってもらった
ジブリアニメ「崖の上のポニョ」の有名なテーマソングをユキとキヨテルがカバーした作品です。
ユキの子供らしい歌声を最も正統に生かしたのがこのタイプの作品で、元々子供が歌っていた曲のカバーは、ユキにとっては正にはまり役と言えます。この曲も素人の女の子がたどたどしく素朴に歌うのが味なので、今のところユキ以外のボーカロイドではここまで歌いこなす事はできません。
他にも、「ナウシカ・レクイエム」「ふしぎなメルモ」や、「パクパクフラダンス」など子供のための歌のカバーが作られていて、どれも違和感の無い良カバーですが、需要があまりないのか全体としてはそれほど数は多くないようです。
ちなみにこの曲「崖の上のポニョ」は、クリプトンの子供声VOCALOID「project if...」の公式デモソングとしても使用されています。



 【歌愛ユキ】 雪 【オリジナル曲】
はいじPによる、ひたすら後ろ向きで子供らしくないユキオリジナル曲です。「ユキ」という名前について歌っているので、一応キャラクターソングといえない事もないかもしれません。どこか昭和テイストの、人生に疲れて屈折したような女の自虐の歌(?)で、独特の低音かすれ調声のユキが力強く歌っています。PVの、なんともやるせない表情のイラストも味があります。
ユキはなぜか昭和歌謡のカバーが大量に作られていますが、特にダウナーな大人の女を歌った作品が多いようです。オリジナル曲でも、この曲や「ボカロ小学生にとても暗いオリジナル曲を歌わせてみた」「海には行かない」のような暗い曲が作られて、「ユキの将来が不安になる動画」タグが付けられたりしています。


2011/7/27更新
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2008.03.17 (Mon)

SF-A2 開発コード miki

VOCALOID2 SF-A2 開発コード mikiVOCALOID2 SF-A2 開発コード miki

AHS 2009-12-04

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AHS社が初めて販売したボーカロイドの1つで、同時に発売された他の2つとは異なるコンセプトで制作されている第3のVOCALOIDが“アーティストエディション”第一弾「SF-A2 開発コードmiki」です。
声を担当したのは元SUPERCARのボーカル「フルカワミキ」さんで、インターネット社の「アーティストボーカルシリーズ」と似た、有名アーティストの歌声を元にしたシリーズの第一弾として発売されました。

名前は「フルカワミキ」さんから取られていますが、「SF-A2開発コードmiki」が全て名前なのが独特で、工業ロボット的なイメージで付けられたようです。キャラクターは人気イラストレーター・漫画家の「コザキユースケ」さんによってデザインされていて、アホ毛とロボット的な関節部が大きな特徴です。メカっぽさ・サイバーっぽさを出す事と、これまでのボーカロイドデザインの流れに逆らわない様にする事を意識してデザインしたと語られています。しかし、他のボーカロイドでは伝統になっているYAMAHA製電子楽器のデザインは取り入れられていないようです。ちなみに、肩のモコモコしたものはフードだそうです
個性的なデザインのわりにキャラクター設定的なものは一切作られておらず、これは同時発売の「氷山キヨテル」「歌愛ユキ」とは大きく違う点です。他にも名前の付け方やデザインなどmikiだけ他の2つのボーカロイドと異なる点が多く、企画・制作もmikiだけはYAMAHA系列のレーベル「HEARTFAST」が大きく関わっているようです。シリーズが違うというだけでなく、開発スタッフから全て違うのかもしれません。

歌声はアニメ的な可愛い感じの高めの声で、広い音域が特徴とされています。力強さがあり、高音と低音で歌い方が変わる性質も持ちます。AHSの同時発売3種の中では比較的汎用性が高く、人気もあるようです。
しかし欠点も多く、ざらざらしたノイズやこもった発声、音程を外すクセなどがあり、しっかり歌わせるのは簡単ではないようです。高音ではキンキン声になりやすい性質もあります。
ロボっぽいデザインからか最初期はサイバーなイメージを意識したテクノポップ系の作品が多い印象がありましたが、現在はキャラクター的な固定イメージは特になく、様々な作品に汎用的に使用されているようです。




 mikiオリジナル曲「サテライト」
曲作りの速さと所有ボーカロイド数(日本語ボーカロイド全て所有)に定評のある「ぺぺろんP」による初のmiki曲で、mikiオリジナル曲の中でも現在特に人気の高い作品の一つです。
自分で光ることができず、相手に近付く事もできない関係をサテライト(月)に喩えた曲で、mikiの歌声のパワーと伸びを活かしたアニソン風の作品になっています。ぺぺろんPはこの曲について「mikiのパワーのある声は後半になるほどどんどん良くなっていく気がします。」と語っていて、mikiの特性を声のパワーだと感じたようです。
コメントでは「リンに似ている」という感想がありますが、これはmiki曲全般でよく言われていることで、特に高音での声の質が似やすいようです。



 【カバー】mikiで「Hacking to the Gate」【いとうかなこ】
GUMIの神調教カバーで知られる神無月Pによる作品で、アニメ「シュタインズ・ゲート」のOP曲のカバーです。
mikiは扱いが難しく、声に機械的なノイズが乗るため人間的でリアルな歌唱は難しいボーカロイドです。それはロボット的なキャラクターイメージとも合っていてmikiの個性とも言えますが、人間の曲をカバーするには欠点となります。しかし、この動画でのmikiの歌唱はかなり自然で、原曲の歌い方が独特の癖も含めて忠実に再現されています。ボーカロイドは使い手次第とはいえ、癖の強いmikiでこれだけの調教は神無月Pならではです。
神無月Pのコメントによれば、miki独特の癖のある「つ」の発音に力を入れたそうです。



 【SF-A2 miki】発光体のルーディ【オリジナル曲】
数々の名作カバーを作り、オリジナル曲でも高い評価を得ている有名P「ぶっちぎりP」によるmikiオリジナル曲です。クリスマスが忘れ去られた時代に、「クリスマス再開のお知らせ」とともに現れ空を疾走するルーディ(サンタクロースのトナカイの愛称)とそれを目撃した人々を描いた、ファンタジックな作品になっています。mikiの滑舌が多少悪く歌詞が聞き取りにくいですが、ぶっちぎりP自身による素晴らしいPVや、日本語ボーカロイド総出演のトークロイドなど、豪華なクリスマスソングです。
mikiは発表の仕方が従来とは大きく違っていて、有名Pによるクリスマス曲オムニバスCD「VOCALOIDS☆X’mas」でmikiのパッケージイラストと歌声を始めて公開し、ボーカロイドファンを驚かせました。この「発光体のルーディ」も「VOCALOIDS☆X’mas」に収録されていた作品の一つで、miki発売前に発表された、有料公式デモ曲といえるかもしれません。
この発表の仕方はインパクトはあったものの、CD自体の売れ行きはそれほどではなかったようです。



 【miki】Good morning,Muse【VOCALOIDオリジナル曲】
古き良きSFを愛する「Plutonius(ハヤカワP)」による初のmikiオリジナル曲です。
mikiの発売日当日に投稿された作品の一つで、他の多くの作品が調声で苦労していた中、リンとは明らかに違うmikiならではの歌声として注目された作品です。音質の問題か声が多少篭って聞こえますが、ふわふわしたような魅力的な歌声を作り出しています。



 【miki】Daybreak【オリジナルヘヴィメタル】先生がコーラス
がくっぽいど使いとして知られる「ROY」さんによるmikiオリジナル曲です。miki・キヨテルともに雑誌付録の体験版を使用しています。
ROYさんの得意とするオリジナルのヘヴィメタル曲ということで、mikiがその特性をフルに発揮して非常に力強く歌っています。ROYさん独特の調教がインパクトを高めていて、本人によるギターもさすがの格好よさです。
コーラスではキヨテルが使われていますがこれも非常に美しく、やはりキヨテルはコーラスに向いているようです。
mikiのパワーとキヨテルの高音コーラスという、AHSボーカロイドコンビそれぞれの特性を生かした作品です。



 【開発おねーちゃん(miki)】 阻止ちゃんの憂鬱 【オリジナルPV】
猫村いろはとAHSをこよなく愛する「アキバヲタP」によるmikiオリジナル曲です。
「俺もどうしてちゃんみたいなオリジナルのキャラ作りたいなぁとか思って阻止ちゃんってゆーユルキャラ作ってみたよ!」(投稿者コメントより)ということで作られた作品です。シュールで可愛いキャラクター「阻止ちゃん」の歌ですが、よく聞くとちょっと切なくなる良い歌詞で、なによりmikiの歌声が個性的で力強く、素晴らしい調声になっています。
男っぽい深みを感じる曲や勢いのある電波ロックが多いアキバヲタPとしては珍しい可愛いタンゴ風曲ですが、AHSボーカロイドへの愛とパワフルな神調教はさすがです。


2011/7/27更新
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2008.03.25 (Tue)

海外製のボーカロイドたち

初音ミクたちと同じエンジンを使用している、海外製のVOCALOIDです。
YAMAHAで開発された「VOCALOIDエンジン」を使用したソフトを発売している会社は世界で6社あり、日本の「クリプトン・フューチャー・メディア」「インターネット」「AHS」「キューンレコード」が日本語VOCALOIDを。イギリスの「Zero-G」とスウェーデンの「Power-FX」が英語VOCALOIDを製作・販売しています。
2004年に世界で始めて製品化されたVOCALOID「LOLA」「LEON」から、最新のVOCALOID2
「Tonio」まで様々な英語VOCALOIDがありますが、日本語には対応していないのであまり聞く機会はないかもしれません。
元々は、YAMAHAで開発中だったVOCALOID技術に注目していたクリプトン社が、取引先で付き合いのあった「Zero-G」社をYAMAHAに紹介したのがこれら海外製VOCALOID発売のきっかけとなりました。
海外製のVOCALOIDソフトは、発売順に「LEON」「LOLA」「MIRIAM」の3種類。
VOCALOID2は、発売順に「SweetAnn」「Prima」「SONIKA」「BIG AL」「Tonio」の5種類が発売されています。




 【SweetAnn】「Night of the Magic (Original MX)」【オリジナル曲】
ベテランDTM職人shu-tPによる、SweetAnnオリジナル曲です。アーケードゲーム「初音ミク Project DIVA Arcade」のOPムービー曲にも採用されています。
「SweetAnn(スウィート・アン)」はスウェーデンPower-FX社初のVOCALOID製品で、初音ミクとほぼ同時期の2007年8月に発売されました。音声提供者は、VOCALOIDの開発段階から関わっていたというオーストラリアのシンガー「Jody」さんです。
「SweetAnn」は英語VOCALOIDの中では比較的高性能と言われていて、ニコニコ動画でも最も多く使われています。とはいえ英語専用なので日本語ボーカロイド達と比べればかなり少なく、オリジナル曲となると極小数しか作られていません。
Annの特徴はCVシリーズより太くてパワーのある歌声で、英語も比較的明瞭に発音します。
一応日本語も歌わせる事はできますが、あくまで英語用ボーカロイドなので「外国訛りの変な日本語」になってしまいます。用途が違うので当然なのですが、有志によって作られた、英語VOCALOIDに日本語を歌わせるための辞書「ボーカフォネティック」というものもあり、それを使って真面目に日本語で歌わせている作者もいます。
Annはパッケージイラストが怖いことでも有名で、とにかく顔が濃い上に「歌う人造人間」がキャラクターのコンセプトらしく、フランケンシュタインのような縫い目までついています。真面目な曲に使う場合は、ほとんどオリジナルの捏造イラスト「脳内アン」が使われたりします。
あまりに日本で不評だったためか、パッケージとイラストをリニューアルする計画もあるのだそうです。
この動画の作者shu-tPは、LOLAやMIRIAMが初めて発売された2004年にはもう使いこなしてオリジナル曲を歌わせていたベテランで、VOCALOID使いとしては最古参と言えます。KAITOの名付け親でもあります。ニコニコ動画ではMEIKOマスターとして知られていますが海外VOCALOID作品もクオリティが高く、Annの他にもMIRIAM・LOLA・Primaでも曲を発表しています。しかし、残念な事にLOLA、MIRIAM、KAITOはもう手放してしまったそうです。
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 Big Al That'll be the day
PowerFX社の英語VOCALOID「Big Al(ビッグ・アル)」によるカバー作品で、作者はスペインのボーカロイド職人「Giuseppe」さんです。
「Big Al」はPower-FX社二番目のVOCALOIDで、「Frank Sanderson」というアーティストの声を元にして作られた、「SweetAnn」と対になる男声ボーカロイドです。
最大の特徴はVOCALOIDの技術では難しいとされていた低音男声に特化した歌声を持つことで、男声ボーカロイド特有の癖は多少残っているものの、他には無い渋い低音で歌う事が出来ます。
名前と声のサンプルだけはAnnが発売されてすぐに公開されていたのですが、それから発売までに2年近くもの長い時間がかかっています。その間に初期デモとは歌手が変更になり、キャラクターデザインも当初のフランケンシュタイン的なリアルなイラストから、日本のユーザーを意識したと思われるアニメ的キャラクターに変更されました。紆余曲折を経て発売された製品版「Big Al」は当初とは声もキャラクターも変わってしまいましたが、低音を重視した無二のVOCALOIDである事は変わらず、ニコニコ動画でも少なくない数の作品が作られています。
この動画の作者の「Giuseppe」さんは、主にYouTubeと自サイトで活動しているベテランVOCALOID作者で、「Big Al」の公式デモソングも彼の作品ではないかといわれています。「Big Al」の他にも日本製を含む多くのVOCALOIDを所有していて、Annにスペイン語を歌わせたり、ミクに英語を歌わせたり、ソニカに日本語を歌わせたりもしています。
al.jpg →Big Al



 【Prima】You Raise Me Up を歌わせてみた【VOCALOID2】
Zero-G社の「Prima(プリマ)」で「You Raise Me Up」をカバーした作品です。
Primaは、Annと同じくVOCALOID2エンジンを使った英語VOCALOIDで、オペラ歌手の音声を元に作られています。2008年1月の発売日前に素晴らしいデモ曲が公開されていて、ボーカロイドブーム以降初めて発売される英語VOCALOIDである事もあって注目を集めましたが、実際使ってみると発音が不明瞭で調整が難しく、初期のリン・レン以上に使いにくいと言われています。
しかし、オペラ歌手をサンプリングしたというその歌声は美しく、高音の伸びや滑らかさはCVシリーズでも出せないものです。
この曲も、声は大変綺麗なのですが、英語の発音に多少問題があるようです。まあ、英語聞き取れないんであんまり関係ないですが。



 Tonio オリジナル曲 『Solowing』
ニコニコ動画でも数少ない海外VOCALOID使いの一人andromecaさんによるオリジナル曲で、Zero-G社の男声VOCALOID「Tonio(トニオ)」が使用されています。
Tonioは男性オペラ歌手の声を元に作られたVOCALOID2で、同じく女声オペラ歌手を元にしたPrimaと対になるVOCALOIDとして作られました。貴重な男声VOCALOIDであり、オペラ歌手ならではの美しいバリトン・テノールの歌声を持ちますが、癖も強くPrimaほどではないにしろ扱いにくいVOCALOIDとされています。より個性の強いBig Alもあるためか、残念ながらニコニコ動画でもまだ作品数は多くないようです。
作者のandromecaさんは海外製VOCALOID(主にAnnとSONIKA)でオリジナル曲を多く発表している人で、自作イラストのAnnを使用した動画を最初にヒットさせてAnnの認知度を高めた事から、「脳内Annの人」とも呼ばれます。



 【VOCALOIDオリジナル】samsara【MIRIAM】
Zero-G社の三番目のVOCALOID「MIRIAM(ミリアム)」を使ったオリジナル曲です。歌詞はニコニコ動画をイメージして作られています。
MIRIAMは、MEIKOよりも四ヶ月早い2004年7月に発売された英語VOCALOIDで、実在の有名シンガー「ミリアム・ストックリー」の声を元に作られています。パッケージの写真もミリアムのものを使っていて、日本の「がくっぽいど」のように実名アーティストを前面に出した戦略だったようです。硬質で透き通った歌声を持ちますが、やはり初期のVOCALOIDなので声が聞き取りにくいと言われることも多いようです。
MEIKOよりも前に出た英語VOCALOIDなので日本では知名度がほとんどなく、ニコニコ動画でも使用している人は多くありません。
この曲の作者はニコニコ動画でも珍しいMIRIAM使い「CALFO」さんで、MIRIAMオリジナル曲を複数発表している数少ないPの一人です。調教技術が高く、MEIKO・KAITO・ミク・リン・SONIKAなど多くのボーカロイドを使って素晴らしい調声の作品を発表していますが、投稿者コメントを見ると特にMIRIAMには拘りがあるようで、「孤高のMIRIAMマスター」のタグが付けられています。



 【The Police】 ”マジック” feat. VOCALOID LEON
LEON使いの第一人者、「ちょいワルP」によるカバー曲です。
「LEON(レオン)」は、Zero-G社によって「LOLA」とともに2004年3月に発売された世界初のVOCALOIDです。対になる女声VOCALOID「LOLA」と共にイギリスのセッション・シンガーの声を元に作られていて、パッケージには唇のアップの写真が使われています。性能的にはやはり旧型なので扱いづらく、機械っぽさが残りやすいVOCALOIDですが、この動画ではかなり上手く歌わせています。
この動画の作者である「ちょいワルP」はニコニコ動画のLEON使として最も有名な職人で、ジローラモ(+パルコ・フォルゴレ)風伊達男ビジュアルのLEONが変な日本語で歌うネタ動画シリーズが有名になり、ニコニコ動画でのLEONのイメージがほとんどネタに固定されてしまった元凶でもあります。
この作品でも解るように調教の技術は一流なのですが、たまに真面目な動画を作ると「綺麗なちょいワルP」と言われて珍しがられるほど、普段はネタまみれです。こんな感じです。
その名は英語VOCALOIDの発売元であるPowerFX社にすら知られていて、「Big Al」の新デザインに関するインタビューでデザイナーが「“ちょいワルPのLEON”と被らないようにコスチュームの色を考えた」と語っています。なんという影響力。



 【VOCALOID】今更LOLAに歌わせてみる -Fly me to the moon-
最古の正式VOCALOID「LOLA(ローラ)」による、「Fly me to the moon」のカバーです。
「LOLA」は、Zero-G社から「LEON」とともに世界で最初に発売された女声VOCALOIDです。
今では女声VOCALOIDは数も多く、性能面でも新型に見劣りするため、ニコニコ動画では最も作品数が少ないVOCALOIDになっています。それでも、古くからのVOCALOID使いの中にはまだ所有している人もいるようで、この動画の作者もミク人気に対抗してこのLOLA動画を作ったそうです。
プロの使用例としては、映画「パプリカ」のテーマ曲「白虎野の娘」では、このLOLAがコーラスで使われています。
「LEON」「LOLA」には「黒人ソウルシンガー」という設定があると説明される事もありますが、これは発売前のZero-G社最初の発表では「VOCALOID Soul Vocalist」という名前で男女音源が同梱で製品化される事になっていて、その時のパッケージ写真や説明文で「黒人ソウルシンガー」となっていたのが由来のようです。結局製品版ではその設定は無くなり、パッケージもキャラクター性を排除した男女の唇写真に変えられました。しかし「LEON」「LOLA」はあまり売れなかったようで、初めて声のキャラクター性に着目したMEIKOのヒットと、よりキャラクター性を強めた初音ミクの空前のブームを受けて、後の「SONIKA」誕生に繋がって行くことになります。
SoulVocalist.jpg   leonlola.jpg



 Vocaloid Sonika: Dinky Dink No time to think
英語VOCALOID「SONIKA(ソニカ)」の公式サイトで公開された曲を動画にしたもので、動画のイラストは海外のファンアートを使用しているようです。「SONIKA」はZero-G社から発売された女声VOCALOIDで、それまで英語VOCALOIDにはなかった若い少女のような歌声が特徴です。
まるでCVシリーズのようなパッケージデザインとキャラクター、日本語の「ソニカ」、幼さを感じる歌声、公式サイトでのボーカロイドコミック(英語&日本語)連載、キャラクター自身(という設定)による「Twitter」でのメッセージ発信(といきなりGUMIに喧嘩を売るキャラクター付け)など、それまでのZero-G社のVOCALOIDとは大きく異なる販売戦略で話題になりました。CVシリーズの成功と日本のユーザーを意識しての方針転換だと思われます。キャラ設定も細かく決まっていて、17歳でブーツとホワイトチョコと猫が好きで髪の色は変えられるそうです。さらには、日本でSONIKAのキャラクターがあまり評価されていない(というか笑いネタにされている)と解ると、髪の色どころかキャラクターとパッケージそのものも一新してしまい、ボーカロイドファンを驚かせました。
SONIKASonika1.jpg



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2008.03.27 (Thu)

二次創作から公認へ・ボーカロイド亜種

ボーカロイドジャンルでは、ミクたちを元に容姿や設定を一部改変して考案された、様々な二次創作キャラクターが作られる事があります。
それらは「ボーカロイド亜種」「ボーカロイド派生キャラ」などと呼ばれ、数百種類が作られていると言われています。(「亜種」と「派生」はほぼ同じ意味で使われるようです)
派生が生まれて定着するきっかけは様々ですが、ボーカロイドファミリーがまだ少なかったときには、性格や色を変えて掛け合いがしやすいキャラクターを増やす事がありました。「AKAITO」「雑音ミク」など。
また、ミクを男声で歌わせたり、KAITOを女声で歌わせる時などにも、元のキャライメージを崩さないために「ミクオ」「KAIKO」「MEITO」などの派生キャラクターが誕生することがあります。
ピアプロやpixivでも絵師によるデザイン的な遊びとして大量の変種が描かれていて、これらも亜種と呼ばれます。ヘヴィメタルな「鋼音ミク」などが比較的有名です。
しかし、個人の二次創作の押し付けを嫌う人も多く、実際に定着しているのは人気のある極一部となっています。特に必然性もなく個人の好みで作られたようなキャラクターは、まず定着しないと言っていいでしょう。
人気が高く、多くの作者によって作品に使われるようなオリジナル亜種キャラクターは、ユーザーの創作を推奨して支援するクリプトンの方針により、公認化(公式ではない)されることがあります。
それによって、二次創作キャラクターでありながら著作権の問題がクリアになり、クリプトンのキャラクター利用のガイドライン(PCL)に従うことで、誰でも自由にその亜種キャラクターを使うことができるようになります。
また、フィギュア化やゲーム化などの商品化が容易になるという利点もあり、その際の交渉などもクリプトンが窓口になって行ってくれますが、作者は権利を手放すわけではないので最終的な判断は作者がすることになります。
これはボーカロイドジャンル独特のシステムで、クリプトンとユーザーが作り上げてきた創作文化とそれを支えるシステムの一環です。
ここでは、ボーカロイドファミリーの一員としてPVなどに登場する事が多く、クリプトン公認(テトは調整中)となっているファン創作亜種キャラクターを紹介したいと思います。




 【YYYY】組曲「はちゅね」【YYYY】 ボーカル入り 1.0版
組曲『ニコニコ動画』のアレンジで、多くの名作はちゅねミク動画が登場する替え歌です。
はちゅねミクは亜種キャラの中でも最も古く、「Ievan Polkka」でネギと共に初めて登場しました。この動画の人気と共に、動画内でネギを振る独特のデザインのデフォルメミクも人気になり、後に作者のOtomaniaさんによって「はちゅねミク」と名付けられ、亜種として定着しました。
ずんぐりした三頭身スタイルとふてぶてしい顔付きが特徴で、アホの子でネギが好きで食いしん坊と、ミクのネタ成分を凝縮したようなキャラクターです。分裂する事もあります。
しかし、多くの作品では単にミクのSDキャラとして扱われていて、その場合は外見だけがはちゅねで、中身はミクです。亜種でもあり、ミクそのものでもあるというマスコットキャラクターです。
はちゅねミクは外見のインパクトと不思議な可愛さからから多くの作品で登場していて、ニコニコ技術部のマスコットとなっていたり、ミク本人を差し置いて真っ先に「トロ・ステーション」に登場したり、ねんどろいどが作られたり、ミクのPSPゲームでもOPとEDで大活躍したりしています。
また、ロイツマの作者Otomania、Tamagoの二人によって『はちゅねミクの日常 ろいぱら!』としてコミック化もされています。
「なんでネギ?持ち物戦争(1)」



 【亞北ネル】伝えたいけど飽きた寝る【PV】
初音ミクが歌う亞北ネルキャラクターソングに、PCゲームらぶデスを使った3DPVを付けた動画。
「防火ロイド・亞北ネル」もクリプトン公認亜種の一人で、ハク・テトと共に「三大亜種」と呼ばれる事もあります。
外見は初音ミクを基にしていて、黄色い髪と片方だけのサイドテールが特徴です。性格は典型的なツンデレで、仕事(ネット工作員のバイト、自給700円)上はボーカロイド達の敵ですが、実は憧れていて隠れファンでもあります。工作用の携帯電話が必需品です。貧乏だったり、東北出身だったり、レンに片思いしているという設定もよく使われるようです。(片思い設定はこの動画の「おまけ」が初出)
元は2chのニュース板で初音ミク関連スレに現れ、一日中ミクを貶める発言をしたり「飽きた、寝る」と繰り返し書き込んでいた工作員を萌えイラスト化したもので、炎上を防ぐネット工作員=防火ロイド亞北ネルと名づけられました。ツンデレ美少女がバイトで必死に書き込んでる設定をつけておちょくって遊んでいたわけですが、そのうちキャラが一人立ちしてテーマ曲なども作られ、独立したキャラクターとして定着していきました。
性格的にボーカロイドたちと絡ませやすく、愛嬌のあるライバルキャラとして多くのPVやMMD動画に登場しています。



 【弱音ハク】ぼっこぼこにされてるよ
初音ミクが歌う、「みくみくにしてあげる」弱音ハクアレンジバージョンです。
「VOYAKILOID・弱音ハク」はクリプトン公認亜種の一つで、ミクを基にした外見ですが、白い髪を後で束ねた巨乳の20代女性の姿で描かれます。いつも自信がなく、酒に酔いつぶれて愚痴や弱音を吐くキャラクターです。ハクの動画には、コメントに「ツマンネ」と書くのがお決まりになっています。
立場的には、底辺ボーカロイドだったり、底辺Pだったり、間を取って底辺シンガーソングライターだったりします。最初は「ミクを買ったものの音楽の素養がなくて使いこなせない作者」を象徴するキャラクターとしてイラスト化されたのですが、次第に「上手く歌えない歌手」のような位置付けに変わって行ったようです。
セクシーなビジュアルや気弱なキャラター設定に人気があり、亞北ネルと並んでPVなどに出演する事が多い亜種キャラクターです。特に、そのスタイルの良さから大人っぽい役割やセクシーなダンスPVなどで多く登場しています。
それから、YouTubeで外国人にも割と人気があり、動画には弱気なハクに対する励ましや応援のコメントがたくさん付いています。



 【重音テト】嘘の歌姫【初音ミク】
初音ミクと重音(かさね)テトが歌う、「悪ノ娘」の重音テトアレンジバージョンです。ちょっと長いですが、後半からテトが歌っています。
「某カロイド・重音テト」は、VOCALOIDと似た機能を持つフリーの歌声合成ソフト「UTAU」を代表するキャラクターで、他の亜種とは違いテト自身の音声ライブラリによる独自の歌声を持っています。
外見は赤系の髪に縦ロール、赤いたれ目で、肩には「0401」のナンバーがあります。キャラクターとしてはMMDでの活躍が多く、「キメラ」という設定で羽が生えていたり、「年齢31歳」がよくネタにされています。
元は、2chのVIP板のスレが発祥で、2008年エイプリルフールに「新VOCALOID発表」という嘘ネタ用にアンカー指定方式で作られました。4月1日が過ぎればもう用無しのはずでしたが、丁度完成したばかりだったフリーの歌声合成ツール「UTAU」の音源として復活することになりました。
→誕生の詳しい経緯については「名作で見るボーカロイドの歴史7」
ボーカロイド系の動画では、その発祥からネルやハクと並んで亜種の一人として定着し、「三大亜種」と呼ばれる人気キャラになりました。亜種の中でもボーカロイド達と歌で共演できるのが特徴で、多くのデュエット作品が作られています。
テトは誕生に多くの人が関わっており、そのため他の亜種キャラクターと比べて権利関係が複雑で長く調整が続けられていましたが、2010年のエイプリルフールからクリプトンの協力によってPCLを「準用」することで、公認亜種キャラクターに順ずる扱いで自由な創作が認められることになりました。
→UTAU音源としてのテトについては「無料ボーカロイド? UTAUファミリー」



 【咲音メイコ】星間飛行PV
「咲音メイコ」モデルに「星間飛行」を踊らせた、MikuMikuDanceのPVです。
咲音メイコは「MEIKOが(自主規制)年前、16歳でアイドルをしていたころの姿」という設定の二次創作で、ロリMEIKOで人気になった「斜め上P」の創作キャラクターです。
酒飲みでワイルドな本格シンガーのイメージがあるMEIKOですが、「咲音メイコ」は媚び媚びの可愛い声と80年代昭和アイドル風の衣装や選曲が特徴で、MEIKOは一体いつの生まれなのかと聞きたくなりますがそこはタブーのようです。
元々MEIKOのロリ調声とセットで人気があるキャラでしたが、美麗なキオ式モデルがMikuMikuDanceに移植されたのをきっかけに斜め上Pの手を離れて多くの人に使われるようになりました。このモデルの出来が非常によかったため、MMDにおいては咲音メイコモデルがMEIKOとして一般的に使われています。その人気のきっかけとなったのが、咲音モデルの紹介動画であるこの動画でした。
人気が高まった事で後にクリプトン公認となり、ネットゲーム「スカッとゴルフ パンヤ」に登場した他、PSPゲーム「Project DIVA」でもネル・ハクと共に咲音メイコが登場しています。



 【MMD】 たこルカモデルMk-II公開
たこルカの新モデルを紹介するMMD動画です。
「たこルカ」は巡音ルカの派生キャラクターで、髪の毛が触手になった頭だけのタコのようなキモ可愛いクリーチャー(?)です。絵師の「さんぱち」さんがピアプロに投稿したイラストを元にしたキャラクターで、発祥は「省略しすぎたルカのデフォルメキャラ」でした。身体を省略したらタコに似ていたのでタコにしたそうです。その後、ルカの「持ち物戦争」を制して大人気になりました。
大抵は甲高く調声された声で歌ったり喋ったりし、マグロの「オオマさん」が(友達兼食べ物として)好きで、ルカのペットや相棒のようにデュエットしたり漫才したりしています。また、作品によっては大きさが宇宙規模まで伸縮自在だったり、クトゥルフ神話に組み込まれたりもしているようです。
クールなルカに代わってネタ方面を一手に引き受けている感じですが、何をやっていても幸せそうなのが癒しポイントでしょうか。「誤三家」(御三家のクリーチャー系亜種キャラ「たこルカ」「ゆっくり」「ののワさん」のこと)のボーカロイド代表として他ジャンルの作品に出張する事もあります。
現在はクリプトン公認亜種となり、ネットゲーム「スカッとゴルフ パンヤ」に登場したり、「たこルカチャーム」が発売予定だったりするようです。
「なんでタコ?持ち物戦争(2)」


「ミクの先輩後輩達・別ソフトのキャラクター」


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2008.03.28 (Fri)

ミクの先輩後輩達・別ソフトのキャラクター

「二次創作から公認へ・ボーカロイド亜種」では、ユーザーがボーカロイドを元にして作り出し定着した二次創作キャラクターを挙げましたが、ボーカロイドファミリーとして登場するキャラクターの中にはVOCALOIDとは別の音楽ソフトのキャラクター達もいます。
初音ミクよりも先にニコニコ動画で人気のあった「ディレイ・ラマ」「くまうた」などは、ソフトの性質が似ているためかブーム初期にはミクと比べられる事も多く、PVなどで共演する機会が多かったキャラクターです。ニコニコ動画でのミクたちの先輩と言えます。
また、初音ミクのブームが広く知られるようになってからは、その成功に影響されて、後に続くようにいくつものキャラクターが作り出されました。これらもボーカロイドを意識したデザインが多く亜種の一種とも言えますが、それぞれVOCALOIDとは別のソフトを象徴するキャラクターで、ボーカロイドの後輩的なキャラと言えるかもしれません。
ここでは、ボーカロイドブームの中で動画に登場する機会の多い、他ソフトのキャラクターを紹介したいと思います。




 くまうた(35) 『それぞれ』 唄:白熊カオス
カルトな人気のPS2ゲーム「くまうた」の動画で、サブ北島さんが「白熊カオス」に歌わせた作品です。
2003年発売の「くまうた」は、曲は選べないものの自分で作った歌詞を白熊に歌わせる事ができるゲームで、ある意味VOCALOIDの先輩ともいえるソフトです。
ニコニコ動画でくまうた動画を発表している作者は数人いますが、中でも「白熊カオス」は度々ボーカロイドをテーマにした歌を歌い、その渋い低音と歌詞のセンスとロリコン紳士ぶりでボーカロイドファンの中では最も有名な白熊になりました。
ファミリーの一員としてPVMMD動画などで共演する事も多く、「師匠」と呼ばれて愛されているようです。
→白熊カオスについて詳しくは「ミクの大先輩?・白熊カオス」



 僧侶のアクエリオン
「DelayLama」(ディレイラマ)という海外のフリーソフトで「創世のアクエリオン」を歌わせた動画です。
ディレイラマは2002年に公開された人声シンセサイザーで、チベット仏教僧のキャラクターが表示されて読経のように歌う事から「僧侶」とも呼ばれます。
ディレイラマに歌わせる動画は一時ニコニコ動画で人気が出たことがあり、VOCALOIDとは直接関係ないソフトですが、初音ミク発売以前のニコニコ動画ではほとんど一緒の扱いでした。ミク発売後も度々動画で共演する事があり、ボーカロイドにちなんで「坊歌ロイド」とも呼ばれます。
聞いての通りディレイラマは「あーうーおー」ぐらいしか発音できないので、何を歌わせても笑えるネタ動画になってしまうという特徴があります。非常にニコニコ向けのツールと言えるでしょう。
ディレイラマは3つ並べて合唱させる事が多く、それぞれ名前と役割も決まっています。左からヒ・ダリ/メ・イン/ハモ・リーで、ヒ・ダリはほとんど働かないのに美味しいところだけ持っていくのがお約束になっているようです。



 UTAUオリジナル「石碑」(MMDデフォ子PV)
フリーの歌声合成ツール「UTAU」のデフォルト音源「デフォ子」(唄音ウタ)の歌うオリジナル曲に、MMDでPVを付けたものです。
UTAUはVOCALOIDと似た機能を持った歌うフリーソフトで、歌声の自然さではVOCALOIDに及ばないものの、無数の音源とキャラクターを持ち、いくらでも増やして行けるのが最大の特長です。
その発祥は「人力VOCALOID支援ソフト」として作られたものでしたが、テトを音源として迎えた事でボーカロイドブームの一部として発展して行きました。UTAUキャラクターもボーカロイドを意識して作られたものが多いですが、UTAUならではの自由度の高さを生かして、斬新なデザインと設定のキャラクターも多く存在します。
UTAUキャラクターはとにかく数が多いのでとても紹介し切れませんが、ボーカロイド亜種でもありUTAUを代表する音源でもある「重音テト」の他、「デフォ子」「桃音モモ」「天音ルナ」「和音マコ」など多くのキャラクターが、MMDでボーカロイドと共演しています。
→UTAUについて詳しくは「無料ボーカロイド? UTAUファミリー」



 【MikuMikuDance】 NA☆な! Mac音ナナ
Mac音ナナオリジナル曲「NA☆な! Mac音ナナ」にMMDのダンスPVを付けた動画です。なにやら不思議な踊り(?)をしていますが、MMDMac音ナナモデルの紹介がメインです。
「Mac音(まくね)ナナ」はMac専門雑誌「Mac Fan」の「Mac版ボーカロイドを作ろう。Mac音ミク」という誌上企画から生まれた音声素材集で、Macユーザーである声優・池澤春菜さんの全面協力を得て作られました。
Reasonで使える完全版の「Mac音ナナ」と、GarageBandやUTAUなどで使える簡易版の「Mac音ナナPetit」があり、それぞれのキャラクターも設定されています。ニコニコ動画では普及率や手間の面でUTAU音源として使われることが多いですが、この動画で使われているのはReasonで作られた正式版Mac音ナナの歌です。
デザイン的には緑の髪が特徴的で、巨乳キャラ(正式版)とロリキャラ(Petit)という二つの姿を持っています。一挙両得です。発祥からしてそうですが、名前やデザイン的にもボーカロイド(CVシリーズ)を意識して作られているようです。
キャラクターの個性としては、公式では「ちょっとおしゃまなおてんば娘」とされていますが、特に定着したキャラクターはまだないようです。持ち物は多分リンゴだと思います。アップルだし。
ボーカロイドとの共演はまだ多くはありませんが、デュエット曲などが作られています。
→UTAU音源としてのMac音ナナについては「無料ボーカロイド? UTAUファミリー」
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 【FL-chan】 『Zitabata Candy』 Fruity Dance動画 【オリジナル曲】
DAWソフト「FLStudio」のマスコットキャラクター「FL-Chan」が、オリジナル曲に合わせてパタパタと踊る動画で、作者はFL-Chanをデザインした「uruido」さん本人です。
DAWとは楽曲を作ったり編集したりするためのDTMソフトで、DTMで曲を作るためには最低でもこのDAWソフトと、ソフトウェア音源(VOCALOIDもこの一種)が必要になります。
その中でも「FLStudio」は、下の「MusicMaker」と並んでDTM初級者にもよく使われる代表的なDAWソフトの一つで、慣れれば中級者以上でも使える性能でありながら低価格・ほとんどの機能が使える無料デモ版など、ユーザーに優しい仕様で愛用者の多いソフトです。
しかし、このソフトの開発者である「GOL」さんが日本の初音ミクを見て「FLにも初音ミクみたいなマスコットが欲しいなぁ」とフォーラムで発言。それを聞いた日本人の「uruido」さんがマスコットキャラのイラストを描いてみたところGOLさんが本気で気に入ってしまい、そのまま正式に発注されてマスコットキャラ「FL-Chan」として採用されてしまいました。
しかも、FL-Chanは単に一画面でイラストが表示されるといったレベルではなく、操作のたびに一々可愛いアクションをしたり、曲に合わせて踊り狂ったりとかなり存在感があり、真面目で歴史あるDAWソフトが一気にファンシーなソフトになってしまったと昔からの愛用者を唖然とさせました。(表示のON/OFFはありますが、日本語版ではデフォルトでONになっています) 賛否両論もあったようですが、開発者のGOLさんは意に介さずに、今はノリノリでFL-Chanの家族キャラクターの設定を作っているそうです。愉快な人だ。
ニコニコ動画でのFL-Chan動画はそれほど多くはありませんが、MMDキオ式3DPVでボーカロイドと共演しているのがよく見られます。とにかくよく踊るマスコットです。



 【jamバンド】 MusicMaker2で「MusicMaker」って曲を作ってみた 【鏡音リン】
DAWソフト「MusicMaker2」及びイメージキャラクター「jamバンド」の紹介と、オリジナル曲「MusicMaker」も収録した動画です。
AHS社「MusicMaker」はFLStudioと同じDAWソフトで、1万円前後という低価格とは思えない本格的な性能を持ち、ピッチ補正機能や動画編集、自動作曲など様々な付属機能がパッケージングされています。豊富な内臓音源や音楽素材も入っていて、初心者向けとしては特に評価が高いDAWです。
明らかにボーカロイド使用者を意識したイメージキャラクター「jamバンド」がパッケージにデザインされたバージョンも発売していて、その狙いすぎたキャラクター設定などでも話題になりました。
jamバンドは「弦巻マキ」「天音カナ」「鼓リズム」「鼓カノン」の四人組で、「初音ミクのバックバンド」という設定のようです。それぞれに口癖や性格が設定されていて、公式サイトでは声優によるセリフ素材集がダウンロードできます。
また、jamバンド版パッケージ(Music Maker Producer Edition)の特典も「声優によるjamバンドオリジナルドラマCD」「キャラクター着せ替えマウスパッド」「jamバンドオリジナルトレーディングカード」と、もはや何のソフトなのかわからない状態になっています。エロゲ?
あからさまな便乗と言われたりもしますが、ここまで徹底されると逆に応援したくなります。元々ソフト自体は真面目で多機能なので、初心者に薦めるDAWとしては最も多く名前が挙がるソフトです。
ニコニコ動画でキャラクターとしてのjamバンドが登場する動画は多くありませんが、設定通りボーカロイドのバックバンドとしてイラストが使われることがあります。また、なぜか鼓リズムだけがMMDモデルとして移植されています。
このMusicMaker発売元のAHS社はよほどボーカロイドが好きなようで、自社の音楽ソフトに無理やり登場させるだけでなく、ついには国内3番目のVOCALOID開発会社として「開発コードmiki」「氷山キヨテル」「歌愛ユキ」を発売する事になりました。



 Hボイス制作ソフト作ってみた【同人】
作者自身による「阿久女イク」の紹介動画です。なんだか説明の歯切れが悪いのは、ニコニコ動画の規約違反にならないように、直接的なエロ要素を避けているためだと思われます。
「MAIDLOID・阿久女(あくめ)イク」は、初音ミクやVOCALOIDを模倣?して同人サークル「StudioS」が作った、「Hな言葉を喋らせる専用の音声ソフト」です。もちろん激しく18禁です。
収録された無数のエロ系単語や喘ぎ声を自由に繋ぎ合わせて喋らせるというソフトで、ボーカロイドを元にしているとは言っても歌うわけではありません。人力VOCALOIDの技術を使って無理やり歌わせている作品もありますが、どうやっても喘ぎ声混じりになってしまうようです。まあ、そのためのソフトなんですが。
キャラクターの阿久女イクは、緑髪のポニーテールにタマネギのアクセサリーを付けたメイドの姿で、性格などは特に設定されていないようです。
ボーカロイドとの共演としては、ボーカロイドオリジナル曲をイクに歌わせるネタ的なものが主流でしたが、MMDに阿久女イクモデルが登場したので、今後は様々な共演が増えていくかもしれません。


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2008.03.30 (Sun)

ボーカロイド集合動画

ボーカロイドファミリーによる合唱やダンスPV、紙芝居イラスト動画、ボーカロイドを使って喋らせた
トークロイドなど、多くのボーカロイドが登場する動画です。
複数のボーカロイドたちを登場させた作品には、キャラクターの個性・歌声の個性の掛け合いが生まれて、物語性が出てきます。ボーカロイドの、キャラクターとしての楽しさが見えてくると思います。
とはいえ、歌わせるにしてもイラストや漫画を描くにしても人数が増えるほど大変なようで、登場人物が多いほど作品数が少ないようです。




 【VOCALOID】HONEY - NANAMEUE ALL☆STARS【3DPV】
台湾のアイドル王心凌(シンディー・ワン)の「HONEY」に、ボーカロイドと亜種たちが踊る3DダンスPVを付けたものです。歌は、MEIKO(咲音メイコ)、リン、レン、ミク、KAITO、テトが歌っています。(ハクはMEIKO、ネルはリンの調声を変えて担当)
「MEIKO生誕祭2008」に発表された、咲音メイコのダンスPVです。
元歌のPVのダンスを忠実に再現しつつ、各キャラクターのソロパートも入れてある豪華なPVで、訳詞&調声・斜め上P、ダンス・触角P、モデル製作・アノマロPという三人のPによるコラボで作られた傑作です。
作者の一人「斜め上P」は、咲音メイコの生みの親でリンの神調教でも有名ですが、得意のMEIKOやリンだけでなくミクやKAITO、テトもかなり自然に歌っています。
大人数のダンスも巧く、楽しいPVです。
KAITOのオチはお約束です。



 【MikuMikuDance】初音先生によるリンレン歌唱指導【初音ミク】
ケフィアPの喋らせてみたシリーズの一つ「初音先生によるリンレン歌唱指導」に、背中PがMMDで3D動画を付けたものです。
鏡音リン・レンが加わって先輩になったミクが、新人の二人に張り切って歌唱指導をする様子を、セリフとMMDの3Dアニメで見ることができます。
もともとVOCALOIDは歌う事に特化されているため、普通に喋らせるのは至難の業なのですが、この動画の三人はかなり自然な発音で掛け合いをしています。作者のケフィアPは、ボーカロイドに喋らせた作品ジャンル「トークロイド」の第一人者で、他にも「喋らせてみたシリーズ」としていくつかの作品を発表しています。
「会話で楽しむ トークロイド(2)」



 【初音ミク】静かな湖畔 LIVE in 沖縄【鏡音リン・レン】
ポピュラーな輪唱曲「静かな湖畔」を、沖縄風にアレンジしてミク・リン・レンに歌わせた動画です。それぞれのソロパートも用意されていて、3人の声の個性がよくわかります。
バックではMEIKO・KAITO・Annが楽器を演奏しているのですが、残念ながらイラストだけでこの動画では歌ってはいません。
楽器を弾く動きや細かい振りがかなり丁寧に作られていて、動きにも注目の楽しいバンド動画です。



 【KAITO】『お兄さんは心配性』【勢いでPVシリーズ】
KAITOオリジナル曲「お兄さんは心配性」に手書きPVを付けたものです。
漫画『お父さんは心配症』へのオマージュとして作られた曲で、シスコン(で変態?)のKAITO、天然の
ミク、鉄拳突っ込みの長女MEIKO、事態を面白がる双子、というボーカロイドたちが家族として描かれています。
KAITOは酷い扱いですが、KAITOの出てくるネタ系作品では、まあ大体こんな感じです。もちろん、もっとまともでカッコいいKAITOの出てくる作品もたくさんあります。



 メイコの家出
割と珍しい、MEIKOがメインのネタ系紙芝居動画です。
同じ旧式ボーカロイドなのに、KAITOの躍進ですっかり不人気キャラが板についてしまったMEIKOが飲んだくれて大暴れしています。
MEIKOファンの作者さんがMEIKOを応援するために作った動画だということなのですが、その割りには扱いが‥‥
この動画のように、MEIKOが酒飲みキャラにされている動画は多数あるのですが、「初音ミクが来ない?来た?」騒動の「ワンカップP」の動画が発端です。
ゲストで白熊カオスとAnnも登場します。



 【鏡音リン】 にちよう -PV?- 【ボカロファミリー劇場】


 【リンミク】  にちよう2  【ボカロファミリー劇場】
林檎さんのリンオリジナル曲「にちよう」に、なぎみそさんが手書きPVを付けたものです。
リンの可愛い曲にのせて、「にちよう」では日曜日の自宅でのほのぼのした日常が、「にちよう2」では花見に出かけたファミリーと仲間達の宴会の様子が淡いタッチで描かれています。
PV作者のなぎみそさんは、この癒し系の絵柄で長編漫画みくよんシリーズも書いていますが、同時にまったく違うシリアスな絵柄で「炉心融解」も手がけている多彩な人です。



 【鐘の音で】ボカロ合唱『ロミオとシンデレラ』【魔法をかけて】
dorikoさんのスマッシュヒット曲「ロミオとシンデレラ」の合唱動画で、オリジナルのミクに加えてリン・レン・ルカ・MEIKO・KAITO・がくぽ・テト+幼女リンのカバーを集めて編集したものです。
ソロパートを細かく切り替えたりイラストで誰が歌っているか解りやすくする「アバター」など、「歌ってみた」の合唱シリーズ動画の手法が取り入れられています。
VOCALOIDはそれぞれ歌わせ方も癖も違うので一人のPが動画内で歌の共演をさせるのはなかなか大変なのですが、このタイプの後で編集して合わせる合唱動画が増えたことで、合唱の名作も多くなっています。トップレベルの人気曲になるとカバーも多くなるので、数十人分のボーカロイドによる合唱動画が作られたりすることもあります。



その他のボーカロイドファミリー複数登場作品です。シリーズ物も多いです。
【カイメイ】プロポーズ?【支援】
【鏡音リン、初音ミク、鏡音レン、KAITO】バレンタイン【勝手にPV】
ほのぼのろいどシリーズ
たまらが双子シリーズ
手書きぼーかろいどシリーズ
突発4コマ ヴォーカロイドスタジオシリーズ
【ミクリンレンがくぽ】東一局0本場【オリジナル局】

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